禁を犯す

高松坂出

弁天様(香川県坂出市)

べんてんさま櫃石島の南にある無人島の歩渡島にある厳島神社の神で、正体は大蛇とされる歩渡島の木は伐ってはならぬとされたが(禁忌)、ある者が小屋掛けして行ったきり戻らなかった死体が木に吊り下げられて発見されたため、誰も木を伐らなくなった(禁を犯...
庄内

貝喰池(山形県鶴岡市)

かいばみいけ池には龍王が棲み、膳椀を人数分貸してくれたが、一客分を失敬したところ二度と貸さなくなった(椀貸伝説)池から水を引こうと壕を造り出すと村から火の手が見え、それが3度続いたため、龍神の怒りと取り止めた身欠き鰊を咥えて池に入ると龍神が...
南信

百々淵(長野県辰野町)

どどぶち近くの崖に御堂があったが、大水で流され、淵に鐘が沈んでいる(沈鐘伝説)淵で泳いでいて、沈んだ鐘の上に来ると淵の底に引き込まれるといわれる(禁を犯す)『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.101長野県辰野町 辰野
北信

比丘尼石(長野県長野市)

びくにいし戸隠神社奥社へ通じる古道にある女人禁制を犯した(禁を犯す)尼僧が石と化した(化身した石)『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.46長野県長野市 戸隠