禁忌

鹿児島霧島

姫宮神社(鹿児島県鹿児島市)

ひめみやじんじゃ開聞にある枚聞神社の姫宮の一人は、足指が2つの不具者であったため、うつろ舟で流された(貴種流離譚)やがて野尻に着いた姫が「水を飲みたい、髪を洗いたい」と言うと水が湧き(湧水)、土地が潤った姫が漂着した9月16日を祭礼の日とす...
峡北峡中

鎧堂観音(山梨県北杜市)

よろいどうかんのん新羅三郎義光(源氏)は信州へ出陣する際にこの堂の前で鎧を着け、その後その鎧を奉納した(名称の由来)祭礼の日に馬肉(食品食材)を煮て売る者があったが、突然の雷落で屋台が破壊されたため、馬肉を売らないこととなった(禁忌)『日本...
峡北峡中

獅子淵(山梨県北杜市)

ししぶち江草城(獅子吼城)が落ちた時、山に棲む獅子(化け物)が走り下りて塩川の淵に飛び込んで石と化した(化身した石:落城伝説)集落では獅子舞や獅子の玩具も禁じられ、破るとと暴風雨になる(禁忌)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.8...
峡北峡中

幸燈神社(山梨県北杜市)

こうとうじんじゃ祭神の稚日霊女尊(記紀神話の神)は軍神で、戦闘中に沼に落ちたが、鰻の助けを借り窮地を脱し勝利した氏子は鰻を食べることを禁忌とし、捕らえた鰻は社前の池に放った領主の山高氏は遠祖の新羅三郎義光(源氏)を合祀したが、新羅が唐にある...
峡北峡中

土橋大蔵の石廟(山梨県甲府市)

どばしおおくらのせきびょう九一色衆十七騎(戦国武将)の一人であった土橋大蔵は正月二日に狩りに出て転落死したその際、大蔵の2匹の飼い犬は、1匹が主人の亡骸の番をし、もう1匹が家人に危急を告げた(忠犬伝説)正月四日に葬儀をしたので、今でも4日に...
峡東

諏訪神社(山梨県笛吹市石和町小石和)

すわじんじゃこの社の祭神は葦毛の馬を忌むため、村人がそれを飼うと、必ず林の中に隠してしまう(禁忌)このため、別名「マガクシ社」と呼ばれた『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.37山梨県笛吹市 石和町小石和
佐渡

賽の河原(新潟県佐渡市)

さいのかわら海蝕洞穴に作られた、水難者などを慰霊する賽の河原の霊場この一帯にあるものを持ち帰ると、家に不幸が訪れるとの俗説(禁忌)積まれた石は崩れても、翌日にはまた元通りに積まれているとの俗説『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.10...
北摂

椋橋総社 鯉塚(大阪府豊中市)

くらはしそうしゃ こいづか行基が架橋工事に失敗したため、この神社に祈ったところ、大量の鯉が群れをなして橋代わりとなって工事を成功させたこれ以来村人は鯉を捕ることを戒め(禁忌)、死んだ鯉は塚に埋めて供養した(畜類供養)『日本の伝説8 大阪の伝...
奥能登

石仏山(石川県能登町)

いしぼとけやま山中に巨大な岩(磐座)が3つあり、古代祭祀の遺跡とされる現在でも女人禁制の地とされ、霊域として斧などを持ち込むことも禁じられた(禁忌)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.115石川県能登町 柿生
加賀

村井新稲荷神社(石川県白山市)

むらいじんいなりじんじゃ祭神が境内を散歩している時に梅の木が目に刺さった村内では梅の木は1本も育たず、植えると祟りがあるとされる(禁忌)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.45石川県白山市 村井新町