罰を与える

中毛

水澤寺(群馬県渋川市)

みずさわでら光仁天皇の時代、国司の柏階知隆が巻き狩りで鹿を追い、水澤寺で打ち取った(禁を犯す)村人が鹿を奪って埋めたため、知隆は水澤寺を全て燃やしてしまった知隆は流罪となったが、蹴鞠の最中伊香保の神(その他の神々)が捕まえ、榛名湖そばの室に...
中毛

龍神宮(群馬県伊勢崎市)

りゅうじんぐう広瀬川(河川)の底に龍宮に繋がる場所があるとされ、浦島太郎と同様の伝説が残る阿感坊という者が淵に鉈を落としたため潜っていくと、底に御殿があり乙姫がそこにいた3日間だけ鉈(刃物)を貸して欲しいと頼まれ、3日後に戻ると3年の月日が...
中毛

善勝寺 阿弥陀如来像(群馬県前橋市)

ぜんしょうじ あみだにょらいぞう本尊の阿弥陀如来像(仏像)は、親鸞の教えを聞いた人々が建立を願い出て寄付で造られた像の前を下馬せず通り過ぎると、必ず落馬する(罰を与える)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.46群馬県前橋市 端気町
中毛

安楽寺 不動堂(群馬県前橋市)

あんらくじ ふどうどう武田勝頼が攻め込んできてお堂が焼かれたが、その灰が捨てられた橋では落馬する者が続出した(罰を与える)橋の近くで怪光が現れ、見ると川岸に不動明王像(仏像)があったため、再びこれを祀った『日本の伝説27 上州の伝説』(角川...
石見

高津柿本神社(島根県益田市)

たかつかきのもとじんじゃ柿本人麻呂終焉の地である鴨島に、没後間もなく創建された神社その後津波により鴨島が沈んだため、現在地に遷った境内の木像の神馬は節分の夜になると人麻呂が乗って見回り、それを覗くと目と障子がくっつく(罰を与える)『日本の伝...
出雲

十神山(島根県安来市)

とかみやま出雲の神在月(神無月)の時期に八百万の神の御旅所となる山で、期間中は禁足地となるある若者が神在月に山に登ると、神々が酒宴をしており、不老長寿の酒を飲んだ若者はその秘密を漏らしてしまったため、急死した(罰を与える)『日本の伝説48 ...
南薩

竹山(鹿児島県指宿市)

たけやま天狗が棲む山とされ、夜になると頂に灯りがともり(怪光)、鳴り物や岩が落ちる音が響いた(音の怪)文化8年(1811年)、山の下に投錨した船に火の玉(怪火)が飛んできて、帆柱の上に大男が立って船員を睨んだ船員が気を失った翌朝、船の帆柱(...
鹿児島霧島

十三塚原史跡公園(鹿児島県霧島市)

じゅうさんづかばるしせきこうえん八幡社の正統を争っていた宇佐神宮は14人の神官(神主)を鹿児島神宮(正八幡宮)へ遣わし神殿に放火した燃える火の中に「正八幡宮」の文字が浮き出たため(神威を見せる)、畏れ戦いた神官は逃げ出した途中休憩していると...
大隅

宝満寺跡(鹿児島県志布志市)

ほうまんじあと本尊であった如意輪観音像は運慶作とされるあまりの出来映えに手放すことが出来ず、仏像と共にこの地で生涯を終えた志布志一の美女と謳われた千亀女だが、新しく来た如意輪観音像の方が美しいと言われ嫉妬した(嫉妬猜疑)忍び込んで仏像の顔を...
峡南

熊野神社 狛犬(山梨県市川三郷町)

くまのじんじゃ こまいぬ近辺の森林から木を盗む者があると、社前にある石の狛犬が吠えて追い払ったある木樵(杣人)が斧で両方の狛犬の脚を1本ずつ斬り落としたため、狛犬は動かなくなったその日のうちに木樵は急死した(罰を与える)『日本の伝説10 甲...