南薩竹山(鹿児島県指宿市) たけやま天狗が棲む山とされ、夜になると頂に灯りがともり(怪光)、鳴り物や岩が落ちる音が響いた(音の怪)文化8年(1811年)、山の下に投錨した船に火の玉(怪火)が飛んできて、帆柱の上に大男が立って船員を睨んだ船員が気を失った翌朝、船の帆柱(... 2025.08.27南薩
鹿児島霧島十三塚原史跡公園(鹿児島県霧島市) じゅうさんづかばるしせきこうえん八幡社の正統を争っていた宇佐神宮は14人の神官(神主)を鹿児島神宮(正八幡宮)へ遣わし神殿に放火した燃える火の中に「正八幡宮」の文字が浮き出たため(神威を見せる)、畏れ戦いた神官は逃げ出した途中休憩していると... 2025.08.25鹿児島霧島
大隅宝満寺跡(鹿児島県志布志市) ほうまんじあと本尊であった如意輪観音像は運慶作とされるあまりの出来映えに手放すことが出来ず、仏像と共にこの地で生涯を終えた志布志一の美女と謳われた千亀女だが、新しく来た如意輪観音像の方が美しいと言われ嫉妬した(嫉妬猜疑)忍び込んで仏像の顔を... 2025.08.24大隅
峡南熊野神社 狛犬(山梨県市川三郷町) くまのじんじゃ こまいぬ近辺の森林から木を盗む者があると、社前にある石の狛犬が吠えて追い払ったある木樵(杣人)が斧で両方の狛犬の脚を1本ずつ斬り落としたため、狛犬は動かなくなったその日のうちに木樵は急死した(罰を与える)『日本の伝説10 甲... 2025.08.12峡南
峡北峡中福性院 子守地蔵(山梨県北杜市) ふくしょういん こもりじぞう子供の夜泣きが酷い時にこの地蔵にぼた餅(菓子)を供えると、夜泣きが止む(子育の俗信)供えたぼた餅を子供が盗って食べると、大人になって生まれる子供はさらに酷い夜泣きをする(罰を与える)『日本の伝説10 甲州の伝説』... 2025.08.10峡北峡中
佐渡大杉神社(新潟県佐渡市) おおすぎじんじゃ寒戸神社、佐武徒大明神とも呼ばれるお杉という雌の狢(二ツ岩団三郎の妻ともされる)が、美人に化けて男を騙していたが、能登の船頭に一目惚れしてしまった他国者に肌を許さない掟を破ったため、神の怒りを受け(罰を与える)、山崩れで船頭... 2025.07.30佐渡
佐渡戸河神社(新潟県佐渡市) とかわじんじゃ永禄年間(1558~1569年)に駿河国から来た戸川藤五郎(炭焼き藤五郎)を祀る金の精錬に必要な練炭(燃料)を商って巨利を得た藤五郎は一帯の発展に寄与し、死後に権現として祀られた(炭焼き長者)後年、橘三喜(文人)の提案で戸川大... 2025.07.29佐渡
和泉蟻通神社(大阪府泉佐野市) ありとおしじんじゃ紀貫之が誤って神域へ乗馬したまま入ったため、馬が倒れてしまった(罰を与える)宮守(蟻通明神の化身とも)が蟻通の名を伝えると、貫之はそれを織り込んだ和歌を詠んで神罰を免れたこの故事を題材に謡曲「蟻通」が作られた『日本の伝説8... 2025.07.09和泉
奥能登九ノ里薬師寺(石川県能登町) くのりやくしじ住職の夢枕に仏が立ち、境内の湧水が眼病に効くことを告げた(夢告)かつて本尊(仏像)が盗まて溶かされかけたが、大火事になったため、祟りと怖れて返却された(罰を与える)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.120石川... 2025.06.21奥能登
加賀盲ヶ池(石川県加賀市) めくらがいけ菅生石部神社の神主が神の姿を見ようとしたが、神は整髪中であったため怒って櫛で目を突き刺した神の怒り(罰を与える)に触れた神主はそのまま池に飛び込んで死に、その池の魚は全て片目となった(片目の魚)神主の命日に池に餅を撒く風習(祭礼... 2025.06.18加賀