義民

西毛

夜泣き地蔵(群馬県安中市)

よなきじぞう幕府に年貢の減免を訴えた潮藤左衛門(義民)が処刑された後、供養のために建てられた地蔵通りがかった馬子が片荷崩れを防ぐため、地蔵の首だけ馬に乗せて深谷宿まで行って捨ててしまった夜な夜な「五料へ帰りたい」と首が泣くため(泣く物)、あ...
石見

吉松三霊社(島根県津和野町)

よしまつさんれいしゃ紙漉き業で成功しながら延享2年(1745年)讒言によって処刑された、村役の吉松仁右衛門親子(義民:名士)3名を祀る吉松家を妬む庄屋に買収された代官によって無理難題を突き付けられ、抗議して捕らえられた藩主の助命命令が間に合...
出雲

▲義民伝六の碑(島根県奥出雲町)

ぎみんでんろくのひ天明4年(1784年)の飢饉で、年貢の減免を訴えた義民の伝六が処刑された跡(刑場)に建つ石碑晒された首級は真っ直ぐに向けても、翌日には松江の城を向いて睨みつけ続けた(死者の怪)『日本の伝説48 出雲・石見の伝説』(角川書店...
能登南

義民道閑顕彰碑(石川県中能登町)

ぎみんどうかんけんしょうひ加賀藩の十村役(名士)だった園田道閑は、検地に反対してこの地で磔となった(刑場)地元では義民として崇められ、カゲロウや蛍も道閑の亡魂とされた『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.95石川県中能登町 久...
備北芸北

咽声神社(広島県安芸高田市)

のどごえじんじゃ長さ8kmに及ぶ井堰(用水路)を造った義民・咽声忠左衛門を祀る神社民衆を惑わす罰として首枷を掛けられながらも作業を続行、それが元で咽を潰したことから“咽声”の異名がついた(名称の由来)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店...
北総

宗吾霊堂(千葉県成田市)

そうごれいどう義民・佐倉惣五郎を祀る霊堂(堂宇)墓のある場所が処刑の地(刑場)とされる『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.38日本伝承大鑑:千葉県成田市 宗吾
下越

五十志霊神社(新潟県新発田市)

いそしれいじんじゃ洪水の際に村人を助けるために藩の木を伐りだすなどした大竹与茂七(義民)を逆恨みした大庄屋が藩に訴えた与茂七と大庄屋の間の金や米を巡る争いで罪を得た与茂七は打ち首となった処刑後、大庄屋や役人が狂死し、さらに新発田の町に青い火...
下越

長恩院霊廟(新潟県新潟市西蒲区)

ちょうおんいんれいびょう庄屋の田辺小兵衛(義民)は灌漑のための用水路建設を思い立ち、完成させる使用を認めない長岡藩の役人(藩士)が用水路の水を止め、小兵衛を斬罪に処した斬られた小兵衛の首は飛び去って、用水路の水門にかじりついてこじ開けたため...
中越

光正寺 与茂七の首塚(新潟県長岡市)

こうしょうじ よもしちのくびづか中之島の庄屋であった大竹与茂七(義民)の宗家の菩提寺に建てられた首塚『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.74新潟県長岡市 中之島
中越

与茂七地蔵(新潟県長岡市)

よもしちじぞう一揆の疑いをかけられ無実の罪で処刑された大竹与茂七(義民)の首を晒した場所(刑場)に建てられた地蔵『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.73新潟県長岡市 中之島