落城伝説

中毛

御前神社(群馬県渋川市赤城町敷島)

ごぜんじんじゃ戦に敗れた安倍貞任の夫人は奥州を逃れて利根郡に隠れ住んだが、利根川に入水した(落城伝説)その遺体が敷島に流れ着いたため、村人が手厚く祀ったのが御前神社とされる(創建伝説)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.35群馬県...
東毛

駒ころばし峠 十三塚(群馬県桐生市)

こまころばしとうげ じゅうさんづか佐野から桐生氏の援軍13騎がやって来たが、途中の峠で城が落ちたことが分かった一同は乗っていた馬を谷底へ落とし、全員が腹を切って果てた(落城伝説)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.17群馬県桐生市...
東毛

▲鏡岩(群馬県桐生市)

かがみいわ桐生氏の奥方が大きな鏡が手に入れることが出来なかったため、代わりに使った鏡石桐生城落城の折、桐生親綱(戦国大名)の夫人がこの地まで逃れ、愛用の鏡を石の下に埋めて自害した(落城伝説)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.14...
石見

向横田城址(島根県益田市)

むかいよこたじょうし城主の領家正利(地方豪族)は、弟で三星城主の恒利と戦うも、弟の持つ邯鄲夢の枕(寝具)で3日先のことを読まれ負け続けた(予言の怪)正利の妻は、一時期恒利の養女となっていた縁で、和平の使者として梅雨明け頃に三星城を訪れた三星...
石見

温湯城跡(島根県川本町)

ぬくゆじょうあと戦国時代、城主の小笠原氏(戦国武将)は尼子氏に味方をして毛利氏と戦ったが、永禄2年(1559年)に落城した城門に雌雄の大蛇がいて、霧を吐いて雲を起こしていたが、敵に討たれたため落城したとされる(落城伝説)『日本の伝説48 出...
南薩

刻み地蔵(鹿児島県指宿市)

きざみじぞう別名・飢死御前(ひじんがごぜん)清見城が落城した際、池田信濃守の姫君は洞穴に潜伏した(落城伝説)機を窺いつつ地蔵を岩壁に刻んでいたが、やがて食糧が尽きて餓死した(子女受難)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.92鹿児...
北薩

岩船(鹿児島県阿久根市)

いわふね阿久根七不思議の一つ丹後の城主(田上隠岐守)が戦に敗れ、船で薩摩まで逃げてきた(落城伝説)この地で暴風に遭って帆柱が折れ、河口付近に座礁してそのまま石化した(化身した石)現在は砂に覆われ見ることが出来ない別説では、石樟船で漂着したの...
峡北峡中

獅子淵(山梨県北杜市)

ししぶち江草城(獅子吼城)が落ちた時、山に棲む獅子(化け物)が走り下りて塩川の淵に飛び込んで石と化した(化身した石:落城伝説)集落では獅子舞や獅子の玩具も禁じられ、破るとと暴風雨になる(禁忌)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.8...
峡北峡中

泣き石(山梨県甲斐市)

なきいし新府城を追われた武田勝頼に従った夫人が、ここで振り返り燃える城を見て涙を流した(落城伝説)同時にこの石も涙を流して泣き、その跡が残っている(名石)岩の裂け目から水が流れていた(湧水)が、鉄道敷設により移動、水脈が断たれたとのこと『日...
峡東

芍薬塚(山梨県笛吹市)

しゃくやくづか武田勝頼が岩殿山へ落ち延びる際、夫人が2才になる若君をこの地の渡部某の家に預けて去った(落城伝説)翌年春に若君が亡くなると、若君が好んだ芍薬(草本)を墓のそばに建て塚の目印とした『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.3...