落城伝説

下越

永谷寺 オボト石(新潟県五泉市)

ようこくじ おぼといし雷城落城の際、城主の娘・菊姫が東光院淵に入水、住職の手で成仏して淵の主(龍)となった(落城伝説:変身譚)それ以来、住職の死の直前に龍が淵の丸石を墓石として届けるようになり、それをオボト石と呼ぶ『日本の伝説41 越後の伝...
下越

護摩堂山 団九郎狢(新潟県五泉市)

ごまどうやま だんくろうむじな護摩堂山にあった城が落城した時(落城伝説)、山の岩穴に棲んでいた狢の団九郎は、膳椀や什器を穴に運び入れた村の者は冠婚葬祭があると団九郎のところへ膳椀を借りるようになった(椀貸伝説)不心得者が椀を返さなかったため...
豊前国東

九人ヶ峠(大分県宇佐市)

くにんがとうげ大友氏に反旗を翻した安心院氏(地方豪族)は、逆に城を落とされた(落城伝説:戦国の戦い)この峠で当主の子の千代松丸以下9名が討死して、安心院氏は滅亡したという『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.104大分県宇佐市 安心...
大分別府

姫之宮春日社(大分県大分市)

ひめのみやかすがしゃ大友氏鑑(南北朝の武将)が大友親世に滅ぼされた時、氏鑑の姫は城から逃げる途中で自害した(落城伝説)手に掛けた乳母は姫を葬り、目印の楠の木を植えると、九六位山まで落ち延びて自害した姫の供養に木のそばに春日社が建てられ、命日...
西讃

矢倉石(香川県三豊市)

やぐらいし粟島の北東部にある岩礁粟島の城主であった矢倉弾正(戦国武将)は、長宗我部軍に敗れ海上に逃げた(落城伝説)逃げ切れないと悟った弾正が、海上にある岩の上で自害したのでその名がついた(地名の由来)『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)...
東讃

権現神社(香川県土庄町)

ごんげんじんじゃ星ヶ城の落城で逃げた佐々木信胤(南北朝の武将)は、途中で敵兵と遭遇して組み伏せた信胤の家臣は槍で刺そうとしたが、暗くて顔が見えないため声を掛けた敵兵が咄嗟に「下」と答えたため、誤って上にいた信胤を刺し殺してしまった(落城伝説...
東讃

お妻の局社(香川県小豆島町)

おさいのつぼねしゃ菊亭家の侍女で京洛三美人と言われ、佐々木信胤(南北朝の武将)と共に島に渡ったお妻の局の墓碑星ヶ城の落城の際にこの地で自害し、祀られた(落城伝説)『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.99香川県小豆島町 安田
東讃

一本松神社(香川県小豆島町)

いっぽんまつじんじゃ星ヶ城の落城の時に亡くなった、佐々木信胤の家臣・岩佐信光(南北朝の武将)を祀る(落城伝説)墓標として植えられた松の木のそばにある『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.98香川県小豆島町 西村
西讃

天霧城跡(香川県善通寺市/三豊市)

あまぎりじょうあと香川氏(戦国武将)の居城長宗我部元親に攻められた時、水が豊富にあるように見せるため、白米で馬を洗って相手を騙そうとした(白米城伝説)通りがかりの尼僧が白米の秘密をばらしたため落城した(落城伝説)尼は後に香川氏残党によって斬...
東信

笄の渡し(長野県坂城町)

こうがいのわたし戦国大名の村上義清の居城・葛尾城が落城した時、奥方は千曲川を渡って逃げ落ちた(落城伝説)手助けをした渡し場の船頭に、礼として笄(装身具)を手渡したとされる『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.142長野県坂城町 坂城