藩士

南薩

手蓑峠(鹿児島県南九州市)

てみのとうげ知覧の領主から急ぎの手紙(文書)を預かった藩士が峠を越える途中でにわか雨に遭った峠に生える茅で蓑(雨具)を作って手紙を濡らさずに済ませたので、領主が手蓑峠の名を付けた(地名の由来)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p....
北薩

長崎堤防(鹿児島県薩摩川内市)

ながさきていぼうたびたび起こる川内川(河川)の氾濫を治めるため、藩は小野仙右衛門(藩士)を奉行として堤防を造らせた失敗を繰り返したため、堤防を築く位置を示す代わりに横はぎの着物を着た者を人柱を立てることを約束した長縄を流して場所を決めた後、...
大隅

石坂牛之助の墓(鹿児島県曽於市)

いしざかうし(ぎゅう)のすけのはか?日向国の修験者(行者山伏:あるいは都城の藩士)で、火を操る術を使ったとされるそのことから墓所が火伏せ(火除け)の神として祀られている(信仰の墓碑)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.34鹿児島...
金沢

貴船明神(石川県金沢市)

きぶねみょうじん加賀藩の家老・村井氏(藩士)の奥方が嫉妬深く(嫉妬猜疑)、その遺言から縁切りの宮に祀られた縁切りと同時に縁結びもするが、願掛けの際には入口が異なる(特有の願掛け)丑の刻参りがおこなわれていたとされる『日本の伝説12 加賀・能...
金沢

堂形のシイノキ(石川県金沢市)

どうがたのしいのき旧石川県庁舎の正面玄関前に、左右一対で植えられた椎の木加賀騒動(お家騒動)で処罰された大槻伝蔵(藩士)の屋敷にあったものを移植した『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.14石川県金沢市 広坂
金沢

名願寺(石川県金沢市)

みょうがんじ加賀騒動(お家騒動)で処罰された大槻伝蔵(藩士)の遺骸(遺体・ミイラ)を塩漬けにして運び入れた寺『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.14石川県金沢市 幸町
備後

イコーカ山古墳 宝篋印塔(広島県福山市)

いこーかやまこふん ほうきょういんとう古墳の西側にある宝篋印塔は、足利義昭の墓(墓所)であると言われる近くの池の埋め立てに失敗した池奉行(藩士)がこの古墳の上で自決し、その墓とも言われる『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.94広島...
西三河

縁心寺 若林喜惣兵衛の墓(愛知県西尾市)

えんしんじ わかばやしきそべえのはか若林喜惣兵衛は西尾藩士で、酒好きであったが、生前ある娘の持病の癪を治したその娘が墓前に酒を供えたことから、酒を供えると癪や疝気を治すとされた(信仰の墓碑:病気平癒)『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)...
下越

長恩院霊廟(新潟県新潟市西蒲区)

ちょうおんいんれいびょう庄屋の田辺小兵衛(義民)は灌漑のための用水路建設を思い立ち、完成させる使用を認めない長岡藩の役人(藩士)が用水路の水を止め、小兵衛を斬罪に処した斬られた小兵衛の首は飛び去って、用水路の水門にかじりついてこじ開けたため...
島尻

白銀堂(沖縄県糸満市)

はくぎんどうある漁師(漁夫)が薩摩の侍(藩士)から大金を借りたが、返す目処が立たずに岩穴(洞穴)に逃げ隠れた侍が斬ろうとした時、漁師は「怒ったら手を出すな、手を出すなら怒るな」と言って侍の怒りを抑えた一旦帰国した侍は、自宅で妻が誰かと寝てい...