東毛

浄光寺(群馬県太田市)

じょうこうじ雨乞いの時、村人が大蛇をつくって寺の池に投げ入れた大蛇の目を抜かなかったため、池に入って生を得ると龍になり池の主となった(雨乞い伝説)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.23群馬県太田市 龍舞町
東毛

石原賀茂神社(群馬県太田市)

いしはらかもじんじゃ日光例幣使(廷臣)がこの神社で道中安全祈願をしていると、野犬が激しく吠えだした犬の首を刎ねたところ、鳥居の上にいた大蛇に噛みついて例幣使は難を逃れた(忠犬伝説)これよりこの神社では鳥居を建てないこととなった(慣習の由来)...
東毛

蛇留淵(群馬県桐生市)

じゃるぶち桐生川上流の淵に大蛇が棲み着き、村を荒らしていた三境坊という行者(行者山伏:僧侶)がそれを聞き、法力で淵に閉じ込めたあるいは、刀(刀剣)で斬り殺して近くの大正院に“蛇切丸”として納めたとも『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)...
石見

治郎左衛門淵(島根県益田市)

じろうざえもんふち匹見峡(渓谷峡谷)にある淵旧家の斎藤治郎左衛門(名士)は、お楽を嫁にするが子宝に恵まれず、小沙夜を妾として子を生ませた子が生まれてから治郎左衛門の愛情が小沙夜に移ったため、お楽は嫉妬して小沙夜を殺した(嫉妬猜疑)お楽はその...
石見

温湯城跡(島根県川本町)

ぬくゆじょうあと戦国時代、城主の小笠原氏(戦国武将)は尼子氏に味方をして毛利氏と戦ったが、永禄2年(1559年)に落城した城門に雌雄の大蛇がいて、霧を吐いて雲を起こしていたが、敵に討たれたため落城したとされる(落城伝説)『日本の伝説48 出...
石見

浮布池(島根県大田市)

うきぬののいけ池の原長者の娘が、この池のほとりで若者と出会い恋仲となったある武士が通りがかったところ、娘が大蛇に巻きつかれており、矢を射て撃退した(異類婚姻譚)娘は大蛇を追って池に飛び込み、やがて着物(衣類)だけが水面に浮かんできた(地名の...
出雲

四方が池(島根県出雲市)

しかたがいけ?ある猟師が池のそばで昼寝していると、蛇が足を舐めて徐々に身体を飲み込もうとした猟師は足と共に銃(鉄砲火薬)も飲み込ませて撃ち放つと、蛇は大蛇となって海までのたうち回って死んだ翌日蛇の死骸を見つけた者はそれを切り分けて食べたとこ...
出雲

鳥屋神社(島根県出雲市)

とやじんじゃ国譲りの勝負で建御名方神が投げた大岩(巨石)が落ちた地に社が建てられた(創建伝説)神社の代官(社家)が、奉納された刀剣を持って旅の途中、木陰で昼寝をしたところ蛇が足を舐めたすると刀が勝手に鞘から抜け出て蛇を追い払うこと数度に及ん...
南薩

善積寺跡 座禅石(鹿児島県南九州市)

ぜんせきじあと ざぜんいし境内に棲み着く大蛇が害をなすため、正菊和尚(名僧)がこの石に座禅を組んで(腰掛け石)天に追いやった(化け物封印)さらに石の上に炒り豆を置いて、これが芽吹くまで天から下りないよう命じた『日本の伝説11 鹿児島の伝説』...
鹿児島霧島

大浪池(鹿児島県霧島市)

おおなみのいけ子宝に恵まれない夫婦が神に祈って出来た娘を「お浪」と名付けて大切に育てた年頃になり美しくなったお浪に結婚の申し込みが舞い込んだが、どれもすべて断った霧島にある大きな池を訪れたお浪はそこに飛び込んで、元の姿である大蛇(龍)となっ...