行者山伏

佐渡

大膳坊の腰掛け石(新潟県佐渡市)

だいぜんぼうのこしかけいし阿新丸を救い、越後へ送った大膳坊(行者山伏)がこの地に長らく留まり、都の空に伏して拝んだとされる腰掛け石白無垢の僧が夢枕に立ち(夢告)、この石を浜(浜海岸)から引き揚げるよう頼み、現在地にあるという『日本の伝説9 ...
奥能登

龍神池(石川県輪島市)

りゅうじんいけ舳倉島にある池行者(行者山伏)の許に女がやって来て、池の底に母子の龍の遺骸があるので供養して欲しいと頼んだ池から大小2体の骨が見つかったが、父龍はまだ生きているとされる池全体は浅いが、1ヶ所だけ深みがあって、龍宮に通じていると...
奥能登

山伏山(石川県珠洲市)

やまぶしやま源義経の家来・常陸坊海尊が一行と別れてここに隠れ住んで仙人となり、時折山伏(行者山伏)の姿で現れるとされる日野資朝(公家)の息子・阿新丸が佐渡で親の仇を討って逃げる途中、須須神社の祭神が山伏姿となってこれを助けた(神仏の加護)山...
飛騨

翠ヶ池(岐阜県白川村)

みどりがいけ普光院という山伏(行者山伏)が白山に登り、翠ヶ池に手を入れると涼しく、水から出すと火傷をしたように熱く感じたそれを繰り返すうちに全身を水につけないと熱さに我慢出来なくなり、そのまま溺死したこの山伏は乱暴で親不孝であったとされ、そ...
備後

神村八幡神社 八重明神(広島県福山市)

かむらはちまんじんじゃ やえみょうじん神村一帯の領主であった石井又兵衛(地方豪族)に阿良(八重)という側室がいたが、山伏(行者山伏)と懇ろになった(不義密通)怒った又兵衛は、阿良を蛇や百足を入れた箱に首だけ出して閉じ込め、その首を鋸引きさせ...
安房

船越鉈切神社(千葉県館山市)

ふなこしなたぎりじんじゃ道路を挟んである海南刀切神社を下の宮とするのに対して、上の宮とされる本殿が収まる洞穴は、かつて修験者(行者山伏)が犬を連れて入ったが、3日後犬だけ戻ってきて修験者は戻って来なかったまた洞穴に逃げ込んだ犬が遠く離れた犬...
中信

行人塚(長野県安曇野市)

ぎょうにんづか入定した行者(行者山伏)の庵跡に造られた急須を持って入定したため、急須や茶器を供えて願を掛けるいぼ取りのご利益がある『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.79長野県安曇野市 豊科