親王

外房

笠森寺(千葉県長南町)

かさもりでら通称は笠森観音冷泉天皇の皇子・五の宮(親王)が上総の太守となり下向、その地で臣下の蔵人清光の妹・少将の君と恋仲になる五の宮は京に戻ったが便りもなく、やがて少将の君は女児を産んで亡くなった日が経って、後一条天皇の后が亡くなったこと...
内房

貞元親王墓(千葉県君津市)

ていげんしんのうはか清和天皇の第3皇子であった貞元親王は故あって上総国へ行き、ここで亡くなったとされる(陵墓)現在でもこの地域は貞元という地名である(地名の由来)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.64千葉県君津市 貞元
下越

楞厳寺(新潟県新潟市西蒲区)

りょうごんじ村上天皇の皇子・桃井法親王が都落ちして、この地で建立した寺院幼少期の酒呑童子が預けられ、修行した寺とされる『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.86新潟県新潟市西蒲区 和納
下越

酒呑童子の墓(新潟県新潟市西蒲区)

しゅてんどうじのはか桃井法親王の従者であった善次兵衛俊兼が戸隠山に祈願して授かった子が酒呑童子とされる懐妊中にトチという魚(魚類)を食べると、男は大泥棒、女は淫婦が生まれるとされ(禁忌)、母親がそれを食べていた今でもこの地に、酒呑童子の墓と...
庄内

八乙女浦(山形県鶴岡市)

やおとめうら父の崇峻天皇が暗殺されたため北へ逃れた蜂子皇子(親王)は、8人の乙女が海岸(浜海岸)の岩場で舞うのを見た皇子はこの地に上陸するとしばらく洞穴に滞在し、出羽三山へ向かったとされる(創建伝説)『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)...
庄内

千河原八幡神社(山形県庄内町)

ちがはらはちまんじんじゃ大山守命(親王)が追っ手に捕らえられ斬られた場所とされ、主祭神となっている千河原の地名は血河原からきているとされる(地名の由来)討たれる直前、大山守命は妊婦に匿ってもらったため安産の守り神となり、やや祭りという奇祭(...
村山

名木沢の一本杉(山形県尾花沢市)

なきさわのいっぽんすぎ遺体を7つに切って埋めるよう遺言した大山守命(親王)であるが、誤って8つに切断されていた余った部分を最上川に投げ捨てたので、その地を「投げ沢」と呼び、「名木沢」に由来となった(地名の由来)投げ捨てられた場所に1本の杉の...
最上

連臣堂跡(山形県新庄市)

れんじんどうあと大山守命(親王)を討ち果たすために派遣された某連臣(廷臣)を祀った堂があった某連臣は使命を果たしたが、結局都に戻らずこの地で亡くなり、村人によって祀られた七所明神へ参詣の折にはここを参拝しない(その逆もあり)との風習がある(...
最上

宮内七所明神(山形県新庄市)

みやうちしちしょみょうじん応神天皇の第2皇子であった大山守命(親王)は、兄(後の仁徳天皇)に皇位を譲ろうと、自ら奥州へ旅立った謀反の讒言を受けて追っ手が差し向けられ、大山守命は捕らえられて殺された大山守命は遺体を7つに切って、それぞれを鮭延...
中信

琵琶橋(長野県塩尻市)

びわばし橋のたもとで一人の法師が朝夕琵琶(楽器)を鳴らしていたが、ある時「この橋の上で一曲を得た」と言って去った後に敦実親王が当地を訪れ、この橋で蝉丸が秘曲・流泉(音曲)を作ったので、琵琶橋と名付けるよう申しつけた『日本の伝説3 信州の伝説...