北毛産石(群馬県中之条町) うぶいし赤子を連れた女巡礼(巡礼六部)がこの地で休んでいると、嵩山から大岩が転がり落ちて下敷きにしてしまったその後赤ん坊の泣き声が岩の下から聞こえてくるため(声の怪:夜泣き石)、供養したところ泣かなくなった『日本の伝説27 上州の伝説』(角... 2025.09.27北毛
石見子落橋(島根県浜田市) こおとしばし和泉式部は九州の父に会いに行く途中の山陰道で、娘を出産する赤子を連れての旅は無理と悟り、道中で娘を棄てたとされる橋(子女受難)棄てた子は後の小式部内侍『日本の伝説48 出雲・石見の伝説』(角川書店)p.104島根県浜田市 三隅町... 2025.09.11石見
出雲大雄寺(島根県松江市) だいおうじ中原町の飴屋に白無垢の女性(幽霊)が訪れ、毎夜一厘分の飴湯を買って帰った不審に思った店の者が後を追うと、大雄寺の墓の前で姿を消し、墓から赤ん坊の泣き声が聞こえた墓には女性の死体に沿うように赤子がおり、そばに水飴(食品食材)の入った... 2025.09.03出雲
出雲普門院(島根県松江市) ふもんいん謡曲「杜若」を門前の橋で歌うと、女の幽霊が現れ怪異が起こる(禁忌)ある武家が謡をして帰宅したところ、家の門前に女が立っており、文箱(箱類)を渡すとかき消えた不審に思い開けると中に赤子の生首があり、客間に首のない我が子の死体が置かれ... 2025.09.03出雲
郡内稚児落とし(山梨県大月市) ちごおとし岩殿山城落城の折に城主一族の妻子が逃れ、“呼ばわり谷”というところまでたどり着いた(落城伝説)ここでようやく主従で言葉を交わすと、声が反響して抱いていた赤子が泣き出した追っ手を怖れた家臣がその赤子を断崖より落としたことから名が付い... 2025.08.04郡内
金沢道入寺(石川県金沢市) どうにゅうじ臨月で亡くなった妊婦の幽霊が毎夜飴を買って帰った(飴買い幽霊)妊婦の墓を掘り返すと赤子が飴を舐めており、その後赤ん坊は出家して7代目の住職として寺を継いだ(生誕伝説)7代目住職は円山応挙に幽霊画(絵画)を描いてもらって朝夕礼拝し... 2025.06.14金沢
備後ゆるぎ地蔵(広島県福山市) ゆるぎじぞうある侍が地蔵の前で妊婦を辻斬りしたところ、赤子が産まれた侍が立ち去る間際、地蔵が揺らぎながら「わしは言わんが、われ言うな」と言った(喋る物)その後、侍が人を斬った話をしたところ、その時の赤子だった若者に話を聞かれて仇討ちされた(... 2025.05.26備後
安房西蓮寺(千葉県鴨川市) さいれんじ寺の薬師如来の前に捨てられていた赤子が成長したのが日蓮であるとの伝承が残る(生誕伝説)日蓮の乳母の墓がある『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.107千葉県鴨川市 内海 2025.04.30安房
大分別府由布川渓谷(大分県由布市) ゆふがわけいこく谷を渡るのに馬を貸してくれなかったため、空海が杖で線を引くように大地を割って出来た渓谷(渓谷峡谷:地形の由来)空海が地面を割ったのは、村同士の境界線争いを止めるためだったとも桃川左衛門という長者が子宝を願って祈願して、路傍で... 2025.03.14大分別府
中信子産みの栃(長野県木祖村) こうみのとち鳥居峠にある、空洞がある栃の巨木空洞に赤ん坊が捨てられており、子のない夫婦が育てて幸せに暮らしたというこの木の皮を煎じて飲むと子宝に恵まれるとされた(子授の俗信)この木の枝は「天狗の腰掛け」と呼ばれた『日本の伝説3 信州の伝説』... 2025.01.27中信