起源伝説

郡内

常在寺 榎曼荼羅(山梨県富士河口湖町)

じょうざいじ えのきまんだら日蓮が西湖を通りがかった時、老婆が粟粥(料理)をもてなした食べ終わった頃に老婆は粥の中にハラアカという魚(魚類)を入れたとばらし、生臭坊主と罵った日蓮は粥を吐き出して湖に入れると、魚は生きて泳ぎだしたが、頭に粟粒...
佐渡

多田弁天岬 三助・お菊いこいの地(新潟県佐渡市)

おおだべんてんみさき さんすけ・おきくいこいのち継母によって追われた土佐の三助は、生みの母が入れた籾と鍬・鎌(農具)と共に佐渡に漂着した三助は、能登から流されたお菊(早苗)と出会い、夫婦となって佐渡で初めての米(稲)を作った(起源伝説)『日...
佐渡

安寿塚(新潟県佐渡市)

あんじゅづか父の冤罪が晴れ、安寿姫と厨子王丸は、母のいる佐渡へ渡ってその所在を探した先に安寿が母を見つけるが、母は盲目のため娘と気付かず、いつもの悪戯と思い杖で殴って殺してしまった(子女受難)我が子と分かった母は中の川の上流に墓を築いたが、...
佐渡

総源寺(新潟県佐渡市)

そうげんじ織田信長の娘の松姫君が出家し諸国を勧進したとされる、清音比丘尼(尼僧)の墓がある清音比丘尼を慕い佐渡を訪れて勧進した熊野比丘尼(巫女)たちが、その後佐渡の遊女となったとされる(起源伝説)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p....
北摂

呉服神社(大阪府池田市)

くれはじんじゃ中国から呼び寄せた機織工女の姉妹のうち、姉の呉服媛(渡来人)を祭神とする絹の織布を指す“呉服”の語源とされる(起源伝説)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.115大阪府池田市 室町
北摂

くらわんか舟発祥の地(大阪府高槻市)

くらわんかぶねはっしょうのち大坂夏の陣(大坂の陣)で真田幸村に追われた徳川家康が、淀川(河川)で干鰯船の船頭(船乗り)に匿ってもらい難を逃れた恩賞として、淀川一帯で船で商売をする権利と、商売の際に乱暴な言葉を使ってもよいとのお墨付きを貰った...
河内

光瀧寺 炭焼不動明王(大阪府河内長野市)

こうたきじ すみやきふどうみょうおう不動明王が炭焼きの老人に化身して、住職の常操に白炭の製法を伝授した(神仏霊験譚)この白炭は「光滝炭(燃料)」としてこの地域の特産品となった(起源伝説)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.84大阪府...
河内

道明寺(大阪府藤井寺市)

どうみょうじ菅原道真は、伯母の覚寿尼(尼僧)に会いにしばしば訪問した道真が経文の書写中に水が切れたが、二童子が現れて硯に水を注いだ(神仏の加護)道真が大宰府左遷の際に立ち寄ったが、鶏が早く鳴いたため長居できず、和歌を詠んで出立した覚寿尼が、...
和泉

浄福寺(大阪府和泉市)

じょうふくじかつて安楽寺(現:国分寺)の奥の院で、智海上人(名僧)が修行中に尿意を催し、その小水を雌鹿が舐めた雌鹿は懐妊して人間の子供を生んだが、これが後の光明皇后とされる(生誕伝説)光明皇后は足指が鹿のような形であったため(不具者)、袋で...
和泉

八品神社(大阪府貝塚市)

やしなじんじゃ舒明天皇(あるいは欽明天皇)の頃に、近くの二色浜に漂着した渡来人を祭神とするその渡来人は8種類の櫛を作る道具を持ち、里人に櫛の製法を伝授した和泉国は櫛を特産品とし(起源伝説)、この神社は多くの業者の崇敬を受ける別伝では欽明天皇...