身代わりの神仏

福井

龍沢寺 小便仏(福井県あわら市)

りゅうたくじ しょうべんぶつ?能登を回っていた梅山禅師(名僧)は、子供が小便で土をこねて造った仏像を貰い受けた(糞尿譚)その夜盗賊の家に泊まった禅師は斬りつけられたが、仏像が身代わりとなって斬られた(身代わりの神仏)『日本の伝説12 加賀・...
金沢

伝燈寺 身代わり地蔵(石川県金沢市)

でんどうじ みがわりじぞう地蔵堂に泊まった開基の良運禅師(名僧)を盗賊が襲い、斬りつけた翌朝見ると地蔵の鼻が欠けているだけで(身代わりの神仏)、盗賊は改心して禅師の弟子となり、2代目住職となった『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店...
西三河

明星院 片目不動尊(愛知県岡崎市)

みょうじょういん かためふどうそん徳川家康が戦場で劣勢に立たされた時に(戦乱)、白衣の武人が現れ加勢した武人は敵方の矢で片目を射抜かれると姿を消したが、徳川方が勝利した勝利の後に明星院へ行くと、本尊の不動明王の片目が潰れており、武人の正体を...
尾張

二村山 峠地蔵堂(愛知県豊明市)

ふたむらやま とうげじぞうどう二村山の麓付近にある、3体の地蔵を祀る山を根城にしていた盗賊(熊坂長範とも)が、通りがかった旅人を袈裟切りに斬り捨てた確かめると、地蔵が斬られていた(身代わりの神仏)地蔵堂にある左側の地蔵がそれと言われ、頂上付...
名古屋

首切地蔵(愛知県名古屋市北区)

くびきりじぞう別名「身代わり地蔵」郷士(名士)の一の曾五左衛門が、わずかの粗相をした女中を斬り捨てた翌日、斬られた女中は無傷で、日頃信心していた地蔵が両断されていた(身代わりの神仏)『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.25愛知県名古...
下越

おさる地蔵(新潟県新潟市西蒲区)

おさるじぞうおさるという名の娘が、帰り道に地蔵堂の前で休んでいると、賊に襲われた袈裟懸けに斬られたと思ったが痛みはなく、気付くと地蔵が代わりに斬られていた(身代わりの神仏)『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.89新潟県新潟市西蒲区...
豊前国東

善正寺(大分県中津市)

ぜんしょうじ妻が毎夜寺へ参拝するのを、間男との密会と誤解した夫は、待ち伏せして妻を斬ったしかし妻が帰宅したので不審に思い、血の跡をたどると寺の本堂に入っていった本堂にあった名号の掛け軸が袈裟切りにされており、現在もそれが寺宝となっている(身...
大分別府

首なし身代わり地蔵(大分県大分市)

くびなしみがわりじぞう孝行息子(孝子)が、母親のために瓜を盗んでいたが、持ち主に見つかって斬られたしかし地蔵が身代わりとなって、首を斬られた状態で見つかったことから、信心されるようになった(身代わりの神仏)後日、噂を聞いた細川藩の侍が首だけ...
西讃

本山寺(香川県三豊市)

もとやまじ四国八十八ヶ所霊場の1つ国宝の本堂は、木ごしらえをして材木をここへ持ってきて空海が一夜で建てたとされる(一夜作り伝説)長宗我部軍の侵攻を止めようと住職が斬られたところ、脇侍の阿弥陀如来像(仏像)が血を流した(血の怪)ため、本堂を焼...
東信

六道の地蔵(長野県小諸市)

ろくどうのじぞう雪の降る中、年末の買い物へ行く途中で、爺が地蔵のために笠と蓑(雨具)を買って着せてやったその夜、老夫婦の家に6人の旅の者が来て一夜の宿とした翌朝、旅人はいなくなり、囲炉裏の中に大量の黄金があるのが見つかった(笠地蔵:神仏霊験...