銀杏

西毛

長学寺 虎銀杏(群馬県富岡市)

ちょうがくじ とらいちょう長学寺は、尼となって供養の行脚をしていた虎御前が草庵を結んだ寺院で、境内にお手植えの銀杏の木が残る持っていた杖を挿したものが成長したともされる『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.129群馬県富岡市 上高尾
石見

熊野神社 誓いの銀杏(島根県益田市)

くまのじんじゃ ちかいのいちょう組頭の養老家(名士)で飼っていた牛の尾を誤って草刈り鎌で切ってしまった責任者が詫びを入れたが養老家は許さなかったため、組中の者総出で詫びに行ってようやく許された(珍事)これ以降過ちを犯さないように神に誓い、そ...
峡南

上澤寺 お葉つき銀杏(山梨県身延町)

じょうたくじ おはつきいちょう別名・逆さ銀杏、あるいは毒消し銀杏法論で敗れた善智法印は恨みに思い、日蓮を上澤寺に招いて毒餅を勧めた日蓮はそれを庭に投げ、それを食った犬が悶死し、非を悔いた法印は弟子となった日蓮は犬を境内に葬り、銀杏の杖を立て...
加賀

瀬戸神社 夜泣き銀杏(石川県白山市)

せとじんじゃ よなきいちょうこの銀杏の木に棲む天狗が、時々夜になると泣くためこの名が付いた(声の怪)火事の時には水を吹く(昭和3年に大火があったが神社は焼けなかったとの記録)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.38日本伝承大...
金沢

蓮如上人お手植えの銀杏(石川県津幡町)

れんにょしょうにんおてうえのいちょう布教に訪れた蓮如がこの村を去る際に、銀杏を植えたところ数日で根付いて大樹となった『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.31石川県津幡町 笠池ヶ原
外房

高照寺 乳銀杏(千葉県勝浦市)

こうしょうじ ちちいちょうある僧侶が法華経を読誦して、乳不足に悩む婦人を治し、赤子の生育を助けた僧の死後、里人が銀杏を植えたところ乳柱が多くでき、乳不足に参詣すると叶うとされた(授乳の俗信)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.70千...
内房

飯香岡八幡宮 夫婦銀杏(千葉県市原市)

いいがおかはちまんぐう めおといちょう八幡宮勧請の際に、勅使の桜町中納言季満(公家)が記念に植樹した銀杏の木途中で二股に分かれているため夫婦とされ、安産・子育てのご利益がある『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.54千葉県市原市 八幡
北総

松虫寺 お杖銀杏(千葉県印西市)

まつむしでら おつえいちょう病気平癒した松虫姫(不破内親王)が都に戻る折、来るときに使っていた杖を地面に挿して帰った春になって杖は芽吹き、その後立派な銀杏の木となった枝から垂れている乳枝を煎じて飲むと、乳の出が良くなる(授乳の俗信)『日本の...
東葛飾

葛飾八幡宮 千本公孫樹(千葉県市川市)

かつしかはちまんぐう せんぼんいちょう葛飾八幡宮境内にある神木の銀杏木のうろの中に小蛇が棲み、祭礼の時に音楽を奏すと、数万の蛇が枝に現れる『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.21千葉県市川市 八幡
東葛飾

法華経寺 泣き銀杏(千葉県市川市)

ほけきょうじ なきいちょう開山の日常上人の養子であった日頂上人(名僧)は、日蓮の3回忌に間に合わなかったため、勘当された日常上人が危篤となったのを聞いて、日頂上人は銀杏の木の下で毎日平癒を祈願し続けた日常上人は勘当を解かなかったが、形見の小...