北毛

かぶと岩・鎧橋(群馬県沼田市)

かぶといわ・よろいばし奥州へ逃れる源義経がこの地で休憩し、川中にある巨石に兜を脱いで汗を洗い流したかぶと岩のそばにある橋は、その故事にちなんで鎧橋と名付けられた『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.68群馬県沼田市 利根町平川
峡北峡中

鎧堂観音(山梨県北杜市)

よろいどうかんのん新羅三郎義光(源氏)は信州へ出陣する際にこの堂の前で鎧を着け、その後その鎧を奉納した(名称の由来)祭礼の日に馬肉(食品食材)を煮て売る者があったが、突然の雷落で屋台が破壊されたため、馬肉を売らないこととなった(禁忌)『日本...
峡北峡中

鎧塚(山梨県甲府市)

よろいづか江戸日本橋油町の質屋・美濃屋権兵衛の店で緋縅の鎧を質草で預かり、質流れとして売ったこの鎧が3度質草となったため、前日夢で見た甲斐善光寺を頼って(夢告)、供養の塚を建てて埋めた(物品供養)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p...
能登南

御手洗池(石川県七尾市)

みたらいいけ上杉謙信の能登攻略の際に敗れた畠山氏の武将が池に飛び込んで自害した(落城伝説)元旦(正月)の未明に、鎧兜や鞍が水面に浮かんで見えるとされる『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.103石川県七尾市 三引町
加賀

多太神社(石川県小松市)

ただじんじゃ斎藤実盛の鎧兜や直垂の切れなどを木曽義仲が奉納した後年松尾芭蕉が来訪して詠んだ歌碑が残る『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.55石川県小松市 上本折町
備北芸北

日吉神社(広島県庄原市)

ひよしじんじゃ領主の山内隆通(戦国武将)が奉納した鎧と兜が残る(源義家より授かったものとされる)尼子氏との戦いに勝利した報を伝えた“早駆け馬”の神事(祭礼)がある『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.109広島県庄原市 山内町
海部知多

明眼院(愛知県大治町)

みょうげんいん清目という僧の夢に異国人(異人)が現れ(夢告)、眼病治療に必要な薬品や霊水について教授され、寺院で眼病治療を始めたかつて平景清が目を病んだ時、この寺院を頼って目を回復させた景清はお礼に着用していた鎧を奉納した『日本の伝説7 愛...
名古屋

闇之森八幡社(愛知県名古屋市中区)

くらがりのもりはちまんしゃ源為朝が勧請したとされる境内には為朝の甲冑を埋めた鎧塚がある享保年間に心中事件が起こり、それを題材にした浄瑠璃(音曲)「睦月連理玉椿」が人気となった『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.96愛知県名古屋市中区...
中信

▲鎧桜(長野県松本市)

よろいざくら真光寺近くの入山禁止の山中(穴沢)にある戦いに敗れた武士(落人)が、桜の木に鎧を掛け、切腹したとされる死んだ武士は、佐々成政(戦国大名)の家臣であったとも伝わる『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.78長野県松本市 梓川上...
洛外

金戒光明寺 熊谷の鎧掛け松(京都市左京区)

こんかいこうみょうじ くまがいのよろいかけまつ金戒光明寺の境内にある熊谷直実が出家した時に、着ていた鎧を脱いで池で洗い、松の木に掛けた『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.13京都市左京区 黒谷町