安房

日本寺 梵鐘(千葉県鋸南町)

にほんじ ぼんしょう下野国で鋳造され、その後鎌倉を経て日本寺に納められた鐘日本寺の下の海中に光るものがあり、鐘が引き上げられたことから、岬は明鐘岬と呼ばれた(沈鐘伝説:地名の由来)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.85千葉県鋸南町...
内房

鐘ヶ淵(千葉県君津市)

かねがふち里見氏と北条氏の戦い(戦国の戦い)の際に、九十九坊という大寺院が焼かれたが、梵鐘だけが沈められた(沈鐘伝説)念仏を唱えると底から水が湧き上がる(湧水)と言われる池の鮒や鯉を捕ると木の葉になり、鰻を捕ると蛇になるという『日本の伝説6...
東葛飾

鐘ヶ淵(千葉県市川市)

かねがふち里見公園西の江戸川にある淵国府台合戦(戦国の戦い)の時、里見軍が鐘を松に掛けて陣鐘として使っていた北条軍が奪い取って鐘をつくと鳴らず、里見所縁の女性がつくと音が鳴った女が鐘を鳴らすと松の枝が折れ、鐘が川に沈んだため、その場所を鐘ヶ...
内房

千葉寺 戻り鐘(千葉県千葉市中央区)

せんようじ もどりがね古鐘を改鋳しようと江戸まで運ばせたが、毎夜「千葉寺、千葉寺」泣きだしたため、そのまま寺に返した(泣く物) 古鐘は江戸後期の大火によって焼けてしまって、今はない『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.13千葉県千葉市...
下越

善照寺 鐘の道(新潟県阿賀野市)

ぜんしょうじ かねのみち善照寺の鐘が突然「福島潟へ行きたい」と言い出し、好きにせよと返すと、鐘楼から落ちて動き出した途中で鐘が休んでいると、洗濯していた娘がおしめ(肌着)を鐘の上にかぶせたが、鐘はそのまままた進み出した鐘は福島潟まで来ると、...
下越

婆池跡(新潟県新潟市秋葉区)

ばばいけあと姑が留守中に嫁が味噌を出そうとすると、桶の上に蛇がとぐろを巻いていた嫁は焼け火箸を蛇の頭に押しつけたところ、同時刻に寺参りをしていた姑の額に焼け火箸の跡ができた(生霊)味噌桶の蛇が姑の邪心であると分かったため(嫁姑)、恥じた姑は...
上越

宗龍寺 龍宮の鐘(新潟県上越市)

そうりゅうじ りゅうぐうのかね宗龍寺にある鐘名立崩れ(山津波)の際に、海底に沈んだ毎夜沖から不気味な音がしたため(音の怪)、漁師が確かめると、岩場に鐘がはさまって潮の流れで音を出していた鐘を引き上げて元の宗龍寺に納めたが、龍宮から奉献された...
上越

能生白山神社 汐路の鐘(新潟県糸魚川市)

のうはくさんじんじゃ しおじのかね能生白山神社にある鐘源義経がこの地を訪れ、その際に常陸坊海尊の追銘があったといわれる潮(潮汐)が満ちると、人が触らずとも鐘が自ずと鳴ることから“汐路の鐘”と呼ばれた明応年間に火災により焼失、残銅で再鋳造され...
高松坂出

讃岐国分寺 梵鐘(香川県高松市)

さぬきこくぶんじ ぼんしょう百々[童洞]淵の大蛇がかぶっていた鐘とされ、別子八郎(武人)によって讃岐国分寺(四国八十八ヶ所霊場)に奉納された生駒一正(大名)が気に入って城下に持ち帰ったが、「国分寺へいのう(帰ろう)」と鳴り響くため、元に戻し...
高松坂出

百々淵(香川県高松市)

どうどうのふち「童洞」とも表記鮎滝橋の北にある淵大蛇が棲み着いており、別子(別枝)八郎という弓の名人(武人)が退治しようとした大蛇は頭に鐘をかぶり矢を防いだが、二の矢に当たり、数日後死体が河口の沖合に浮かんだ(化け物退治)大蛇のかぶっていた...