北信

善応寺の鐘(長野県山ノ内町)

ぜんおうじのかね龍宮から香箱を運んでいる最中、澗満滝で箱を開けたところ、何かが飛び出して滝壺に沈んでいった善応寺に来て箱を開けると、山椒の実が3粒あったので、それを植えるとたくさんの実ができた善応寺の定紋(紋章)は、それにちなんで三粒の山椒...
東信

松原諏方神社 野ざらしの鐘(長野県小海町)

まつばらすわじんじゃ のざらしのかね松原諏方神社上社にある鐘武田氏が佐久地方に攻め込んだ際、落合の慈寿寺にあったものを奪い取って運んだとされる屋根のある建物に安置すると火事に見舞われるため(災いの器物)、野ざらしとされている『日本の伝説3 ...
丹後

成相寺 つかずの鐘(京都府宮津市)

なりあいでら つかずのかね成相寺の鐘楼にある鐘鋳造の浄財を求めたところ、ある金持ちの女房が拒否し「この赤ん坊ならさし上げる」と揶揄した境内で鐘を鋳造したところ、金持ちの女房が赤ん坊を溶鋼の中に落としてしまった(因果応報譚)鐘は出来たが、鐘を...
洛外

妙満寺 安珍清姫の鐘(京都市左京区)

みょうまんじ あんちんきよひめのかね伝説の道成寺の(二代目)が安置される清姫の怨念から音が悪くなって打ち棄てられていたのを、仙石久秀(戦国武将)が紀伊から京都へ持ち帰った『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.82日本伝承大鑑 京都市左...
洛中

報恩寺 撞かずの鐘(京都市上京区)

ほうおんじ つかずのかね報恩寺にある鐘仲の悪い丁稚と織子(職人)が、報恩寺の鐘の回数で言い争いをした。丁稚は寺男にその日だけ回数を変更してもらい、負けた織子は自殺した鐘を撞くと織子の幽霊が現れるようになり、鐘は撞かれなくなった(禁忌)『日本...
洛中

方広寺 梵鐘(京都市東山区)

ほうこうじ ぼんしょう【国家安康 君臣豊楽】の銘が大坂の陣の原因となる鐘の内部に白い斑点が見られ、それが淀君の幽霊と言われる『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.30京都市東山区 正面通大和大路東入茶屋町
洛中

六道珍皇寺 迎え鐘(京都市東山区)

ろくどうちんの(こ)うじ むかえがね六道珍皇寺の鐘慶俊僧都(名僧)が3年間土中埋めるよう言いつけた1年半ほどで掘り出したため、撞かずに鳴る鐘になりそこなった盂蘭盆供養の前にこの鐘を鳴らすと、精霊が迷わず戻ってこれる「六道参り」の盆行事『日本...