吉野笠之辻地蔵(奈良県五條市) かさのつじじぞう桜井康成という武士(武人)は狩り好きで、母親は常にその殺生を戒めていたある時康成は、猪の皮を被って戒めようとした母を誤って射殺してしまい、仏門に入った(因果応報譚)康成は郡山の矢田寺の地蔵菩薩を日参していたが、夢で地蔵から「... 2025.11.24吉野
東毛大山祇神社 義経笠懸松跡(群馬県太田市) おおやまづみじんじゃ よしつねかさかけまつあと奥州へ落ち延びる途中、源義経が笠(雨具)を松の木に懸けて休憩したとされる『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.19群馬県太田市 山之神町 2025.09.22東毛
南薩手蓑峠(鹿児島県南九州市) てみのとうげ知覧の領主から急ぎの手紙(文書)を預かった藩士が峠を越える途中でにわか雨に遭った峠に生える茅で蓑(雨具)を作って手紙を濡らさずに済ませたので、領主が手蓑峠の名を付けた(地名の由来)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.... 2025.08.28南薩
峡北峡中一蓮寺 手形傘(山梨県甲府市) いちれんじ てがたがさ「雷の手形」として有名一蓮寺の朝比奈和尚が葬儀で読経していると、雷が落ちた雷は雲から手を伸ばして和尚を捕らえようとした(火車)が、逆に和尚の大力で引きずり下ろされ捕まえられた雷は詫びを入れて許されたが、字が書けないため... 2025.08.05峡北峡中
佐渡塗笠山(新潟県佐渡市) ぬりかさやま神(天人)が雲の上から降り立ちこの地で遊んだが、その帰りに笠(雨具)を置き忘れたものが山となった(地形の由来)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.81新潟県佐渡市 達者 2025.07.30佐渡
金沢猿丸神社(石川県金沢市) さるまるじんじゃ猿丸太夫の居住跡(屋敷跡)とされる風で笠(雨具)が飛ぶのを見て、この地の名を笠舞とした(地名の由来)丑の刻参りの地として有名であった『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.17石川県金沢市 笠舞 2025.06.13金沢
広島廿日市道隆寺(広島県府中町) どうりゅうじ寺が朽ちて路傍に立つ仏像に、村の娘が雨に濡れないように笠(雨具)を掛けた娘は笠を被らないのに雨に濡れず、美しく成長したため、時に関白・藤原道隆(藤原氏)に召し出された(玉の輿)娘の願いにより寺は再興され、その後娘は伊勢という歌人... 2025.05.24広島廿日市
名古屋笠覆寺(愛知県名古屋市南区) りゅうふくじ通称・笠寺観音雨ざらしになっていた観音像(仏像)に、鳴海長者成高の女中が濡れないように笠(雨具)をかぶせた長者の家に逗留していた藤原基経の三男・兼平(藤原氏)がそれを見て娘を見初めて、京へ連れて帰った娘は玉照姫と呼ばれ、兼平の妻... 2025.05.10名古屋
高松坂出屋島寺 蓑山大明神(香川県高松市) やしまじ みのやまだいみょうじん四国八十八ヶ所霊場・屋島寺境内にあり、太三郎狸を祀る社空海が屋島で道に迷った時に、蓑笠(雨具)をつけた老人に案内されたが、それが太三郎狸とされる屋島寺を守護するとされ、歴代住職に屋島の戦いの様子を夢枕で見せた... 2025.03.02高松坂出
東信六道の地蔵(長野県小諸市) ろくどうのじぞう雪の降る中、年末の買い物へ行く途中で、爺が地蔵のために笠と蓑(雨具)を買って着せてやったその夜、老夫婦の家に6人の旅の者が来て一夜の宿とした翌朝、旅人はいなくなり、囲炉裏の中に大量の黄金があるのが見つかった(笠地蔵:神仏霊験... 2025.01.25東信