雨具

東毛

大山祇神社 義経笠懸松跡(群馬県太田市)

おおやまづみじんじゃ よしつねかさかけまつあと奥州へ落ち延びる途中、源義経が笠(雨具)を松の木に懸けて休憩したとされる『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.19群馬県太田市 山之神町
南薩

手蓑峠(鹿児島県南九州市)

てみのとうげ知覧の領主から急ぎの手紙(文書)を預かった藩士が峠を越える途中でにわか雨に遭った峠に生える茅で蓑(雨具)を作って手紙を濡らさずに済ませたので、領主が手蓑峠の名を付けた(地名の由来)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p....
峡北峡中

一蓮寺 手形傘(山梨県甲府市)

いちれんじ てがたがさ「雷の手形」として有名一蓮寺の朝比奈和尚が葬儀で読経していると、雷が落ちた雷は雲から手を伸ばして和尚を捕らえようとした(火車)が、逆に和尚の大力で引きずり下ろされ捕まえられた雷は詫びを入れて許されたが、字が書けないため...
佐渡

塗笠山(新潟県佐渡市)

ぬりかさやま神(天人)が雲の上から降り立ちこの地で遊んだが、その帰りに笠(雨具)を置き忘れたものが山となった(地形の由来)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.81新潟県佐渡市 達者
金沢

猿丸神社(石川県金沢市)

さるまるじんじゃ猿丸太夫の居住跡(屋敷跡)とされる風で笠(雨具)が飛ぶのを見て、この地の名を笠舞とした(地名の由来)丑の刻参りの地として有名であった『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.17石川県金沢市 笠舞
広島廿日市

道隆寺(広島県府中町)

どうりゅうじ寺が朽ちて路傍に立つ仏像に、村の娘が雨に濡れないように笠(雨具)を掛けた娘は笠を被らないのに雨に濡れず、美しく成長したため、時に関白・藤原道隆(藤原氏)に召し出された(玉の輿)娘の願いにより寺は再興され、その後娘は伊勢という歌人...
名古屋

笠覆寺(愛知県名古屋市南区)

りゅうふくじ通称・笠寺観音雨ざらしになっていた観音像(仏像)に、鳴海長者成高の女中が濡れないように笠(雨具)をかぶせた長者の家に逗留していた藤原基経の三男・兼平(藤原氏)がそれを見て娘を見初めて、京へ連れて帰った娘は玉照姫と呼ばれ、兼平の妻...
高松坂出

屋島寺 蓑山大明神(香川県高松市)

やしまじ みのやまだいみょうじん四国八十八ヶ所霊場・屋島寺境内にあり、太三郎狸を祀る社空海が屋島で道に迷った時に、蓑笠(雨具)をつけた老人に案内されたが、それが太三郎狸とされる屋島寺を守護するとされ、歴代住職に屋島の戦いの様子を夢枕で見せた...
東信

六道の地蔵(長野県小諸市)

ろくどうのじぞう雪の降る中、年末の買い物へ行く途中で、爺が地蔵のために笠と蓑(雨具)を買って着せてやったその夜、老夫婦の家に6人の旅の者が来て一夜の宿とした翌朝、旅人はいなくなり、囲炉裏の中に大量の黄金があるのが見つかった(笠地蔵:神仏霊験...
洛中

知恩院 濡髪堂(京都市東山区)

ちおんいん ぬれがみどう知恩院境内にある住処を奪われた狐が霊巌上人(名僧)の法話を聞いて改心して知恩院を守護した(人外の悟り)法話を聞く際に童子に化けたが、その時髪が濡れていたためその名が付いた(名称の由来)狐の去り際に上人が傘(雨具)を貸...