音曲

室戸安芸

不動堂(高知県室戸市)

ふどうどう四国八十八ヶ所霊場第26番札所・金剛頂寺が長らく女人禁制であったため、女性が代わりに参った堂宇このことから“女人堂”とも呼ばれる漁夫の女房が集まってお籠もりをし、船霊が喜ぶとされた猥歌(音曲)を歌う習慣があった(特別な奉納)『日本...
吉野

阪本天神社 政吉踊り(奈良県五條市)

さかもとてんじんしゃ まさきちおどり余所者の淡路主水を妬んだ村の者が嬲り殺した(私刑)が、中村政吉という侠客が全ての罪を被って処刑された政吉は自分のために命日に踊りを催して欲しいと遺言したため、政吉のことを歌(音曲)にして踊りに取り入れ供養...
吉野

浄見原神社 国栖奏(奈良県吉野町)

きよみはらじんじゃ くずそう壬申の乱の時に天武天皇に味方した国栖の里人は舞を披露して無聊を慰めたその後も朝廷で国栖奏(音曲:踊り)として舞われたが、現在は1月にこの神社の祭礼で奉納される『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.123奈...
出雲

関の五本松(島根県松江市)

せきのごほんまつ松の巨木が5本並んで立っており、船の目印として重宝していた美保神社へ行く藩主(大名)の駕籠の邪魔になるとして1本が伐られた残りの松を伐られないよう、2組の夫婦松として民謡(音曲)に歌い込め抗議の意を示した小泉八雲が見物して書...
出雲

阿弥陀堂(島根県松江市八束町寺津)

あみだどう夜に前を通り掛かると、堂宇内に義太夫(音曲)を語る者がおり、誘いに応じて義太夫を聞いた聞いているうちに座布団ごと上に引き上げられると、大きな蜘蛛に糸で絡め取られた大声で助けを呼ぶと、たまたま外にいた者が駆け込み、村人総出で蜘蛛を退...
鹿児島霧島

高麗舞の峰(鹿児島県姶良市)

こままいのみね朝鮮の役の頃、朝鮮から連れて来られた王子(渡来人)が一時この地(鴻ノ巣園跡:屋敷跡)に住んでいた故郷を思って泣く王子のため、朝鮮が見えると称して鴻ノ巣園の前の山に登って舞や音曲で慰めた『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店...
金沢

鹿島神社 鳴和滝(石川県金沢市)

かしまじんじゃ なるわたき奥州へ逃れる源義経一行が、この滝の水を法螺貝(楽器)に入れて飲んだ弁慶が「鳴るは滝の水」の舞曲(音曲)を奏した『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.24石川県金沢市 鳴和町
金沢

小坂神社 鳴和滝(石川県金沢市)

こさかじんじゃ なるわたき奥州へ逃れる源義経一行が、この滝の水を法螺貝(楽器)に入れて飲んだ弁慶が「鳴るは滝の水」の舞曲(音曲)を奏した『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.24石川県金沢市 山の上町
名古屋

闇之森八幡社(愛知県名古屋市中区)

くらがりのもりはちまんしゃ源為朝が勧請したとされる境内には為朝の甲冑を埋めた鎧塚がある享保年間に心中事件が起こり、それを題材にした浄瑠璃(音曲)「睦月連理玉椿」が人気となった『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.96愛知県名古屋市中区...
内房

證誠寺(千葉県木更津市)

しょうじょうじある夜、住職が外が騒がしいので見ると、たくさんの狸がお囃子(音曲)をして踊っていた住職も狸囃子に合わせて踊り出し、3日間続けて境内で踊りに興じた4日目に狸は現れず、境内で腹鼓を鳴らしていた狸が腹が裂けて死んでいたので、狸塚(鳥...