音止伝説

北毛

干俣諏訪神社(群馬県嬬恋村)

ほしまたすわじんじゃ浅間へ巻き狩りに来ていた源頼朝が滞在して蹴鞠(娯楽)に興じたことから“鞠宮”の名が付く(名称の由来)前を流れていた小川(河川)の音がうるさくて眠れず、水音を封じたことから音無川の名が付いた(音止伝説)『日本の伝説27 上...
佐渡

八幡宮(新潟県佐渡市八幡)

はちまんぐう永仁6年(1298年)に佐渡に流罪となった京極為兼(公家)の配所となった地「啼けばきく 聞けば都の 恋ひしきに この里過ぎよ 山ほととぎす」と和歌を詠んだところ、時鳥が鳴かなくなった(音止伝説)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川...
佐渡

御井戸庵(新潟県佐渡市)

おいどあん佐渡に流罪となった日蓮を、帰依した中興入道(僧侶)が招いて庵を建てた日蓮が掘り当てた井戸があり、この水を取り寄せて『歓心本尊抄』を書き著した井戸の水は眼病に効くとされるこの地で日蓮が経文を読んでいると蛙がうるさく鳴くので、一喝した...
加賀

大日川(石川県白山市)

だいにちがわ一向一揆の居城であった鳥越城と二曲城は互いに法螺貝(楽器)で連絡し合っていた間を流れる大日川(河川)の音がうるさいため、城主が神に祈って音を止めた(音止伝説)この川で捕れる鮴(ゴリ:魚類)は串に刺しても口を開かない(動物の俗信)...
豊前国東

最明寺 鳴かずの蛙(大分県宇佐市)

さいみょうじ なかずのかわず安心院七不思議の1つ最明寺殿(北条時頼)がこの地に来た時に病に倒れ、最明寺で療養していた蛙の声がうるさいので、経を唱えると、それ以来全く鳴かなくなったという(音止伝説)『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p...
日田竹田

音無川(大分県九重町)

おとなしがわ朝日長者七不思議の1つ長者の屋敷近くを大きな音で流れていたため、長者が怒ったところ音が小さくなった川(河川:音止伝説)七不思議「鳴川」の上流にある『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.32大分県九重町 田野
村山

寿仙寺 蛙鳴き止めの石(山形県上山市)

じゅせんじ かえるなきとめのいし上山に流罪となった沢庵禅師(名僧)は寿仙寺をよく訪れていた寺の庭にある池の蛙の鳴き声がうるさいため、岩に呪文をかけて庭に置き、蛙が来ないようにした(封印の石:音止伝説)『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)...
洛外

音無の滝(京都市左京区)

おとなしのたき声明(経文を朗唱する声楽)の邪魔になると、聖応大師(良忍:名僧)が法力で滝の音を止めたとされる(音止伝説)『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.78京都市左京区 大原勝林院町