食品食材

中毛

米岡の姥石(群馬県伊勢崎市)

よねおかのうばいし新田義貞が鎌倉へ攻め込む時、軍勢に甘酒(食品食材)を振る舞っていた老婆が馬に蹴られて死んだ鎌倉攻略後、丁重に葬ると遺体が石になった(化身した石)世良田の長楽寺に安置したところ、毎夜泣く声がするため、元の場所に戻した(夜泣き...
石見

甘南備寺(島根県江津市)

かんなびじある年、大雪のため里へ下りられなくなり、多くの僧を賄う食糧(食品食材)が尽きた飢えで苦しんでいると大鹿が現れたので、それを打ち殺して飢えを凌いだ大鹿は本尊の虚空蔵菩薩(仏像)の姿となり、鹿賀まで歩いていった(神仏の加護)『日本の伝...
出雲

西方寺 やけど如来(島根県雲南市)

さいほうじ やけどにょらい信心深い女中が毎日炊きたての飯(食品食材)を持って参拝するのを主人は快く思わず、それを禁じた隠れて参拝に行くところを見つけた主人の妻は、女中の頬に焼け火箸を当て折檻したその夜主人の夢に仏像が立ち、女中の火傷は自分が...
出雲

大雄寺(島根県松江市)

だいおうじ中原町の飴屋に白無垢の女性(幽霊)が訪れ、毎夜一厘分の飴湯を買って帰った不審に思った店の者が後を追うと、大雄寺の墓の前で姿を消し、墓から赤ん坊の泣き声が聞こえた墓には女性の死体に沿うように赤子がおり、そばに水飴(食品食材)の入った...
北薩

隔丘の塩田(鹿児島県阿久根市)

おかごしのえんでん阿久根七不思議の一つ海から離れた土地だが塩(食品食材)が採れ、明治末まで塩田が広がっていた旅の僧あるいは空海が製塩方法を伝授したとされる現在は住宅地となっており、塩釜神社だけが名残として残る『日本の伝説11 鹿児島の伝説』...
北薩

藤川天神 臥龍梅(鹿児島県薩摩川内市)

ふじかわてんじん がりゅうばい大宰府に左遷となった菅原道真は、病死を装って藤原氏の手から逃れ、この地で余生を送った(生存説)道真お手植えとされる梅の木は、老木になると枝が傾いて地面に這うように広がるため臥龍梅と呼ばれる一説では、道真が食べた...
北薩

泰平寺 塩大黒天(鹿児島県薩摩川内市)

たいへいじ しおだいこくてんかつて塩(食品食材)が不足して工面に困っていた時、寺の小僧が大黒天像(神像)に向かって塩の調達をしてくれと頼んだ数日後像は消え失せてしまい、しばらくすると甑島から大量の塩が寺に運び込まれたこの寺の僧侶が島に来て、...
峡北峡中

弘法水(山梨県北杜市高根町清里)

こうぼうすい空海が給水に困る旅人の難儀を救うため、杖をついて出した湧水明治の頃、甲府のあった「たくま」という味噌屋が、この水を使って美味い味噌(食品食材)を造って繁盛した『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.84山梨県北杜市 高根町...
峡北峡中

鎧堂観音(山梨県北杜市)

よろいどうかんのん新羅三郎義光(源氏)は信州へ出陣する際にこの堂の前で鎧を着け、その後その鎧を奉納した(名称の由来)祭礼の日に馬肉(食品食材)を煮て売る者があったが、突然の雷落で屋台が破壊されたため、馬肉を売らないこととなった(禁忌)『日本...
峡北峡中

正覚寺 味噌なめ地蔵(山梨県北杜市)

しょうかくじ みそなめじぞう武田信玄が川中島から地蔵を引っ張ってきたが、この地で動かなくなったため安置した自分の患部と同じところに味噌(食品食材)を塗って祈願すると病気が治る(特有の願掛け:病気平癒)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店...