馬子

西毛

夜泣き地蔵(群馬県安中市)

よなきじぞう幕府に年貢の減免を訴えた潮藤左衛門(義民)が処刑された後、供養のために建てられた地蔵通りがかった馬子が片荷崩れを防ぐため、地蔵の首だけ馬に乗せて深谷宿まで行って捨ててしまった夜な夜な「五料へ帰りたい」と首が泣くため(泣く物)、あ...
和泉

馬子塚古墳(大阪府岸和田市)

まごづかこふん摩湯山古墳の陪塚かつてこの地に温泉があったが、通りがかった馬子が馬蹄を洗って汚したため(不浄)、怒って摂津有馬へ飛んでいった『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.51大阪府岸和田市 摩湯町
広島廿日市

比丘尼ヶ淵(広島県廿日市市)

びくにがふち滝の淵周辺で夜に機織の音がしたり、尼僧が暮らしているとの噂があったある馬子が淵で馬を休めていると、蜘蛛が足指に糸を絡めたので、馬の轡に移したしばらくすると馬が淵に引きずり込まれ、見ると、淵の底にいる尼僧が蜘蛛の糸で出来た綱を咥え...
東三河

三明寺(愛知県豊川市)

さんみょうじ別名・豊川弁財天、馬方弁天三河国司の大江定基が愛妾の力寿姫(伝承の女性)の死を悼んで、等身大の弁財天像を彫ったある時、馬子が歌を歌いながら門前を通っていると、歌を愛でた弁財天が財布(袋物)をくれた財布は中の金をいくら使っても尽き...