北摂

椋橋総社 鯉塚(大阪府豊中市)

くらはしそうしゃ こいづか行基が架橋工事に失敗したため、この神社に祈ったところ、大量の鯉が群れをなして橋代わりとなって工事を成功させたこれ以来村人は鯉を捕ることを戒め(禁忌)、死んだ鯉は塚に埋めて供養した(畜類供養)『日本の伝説8 大阪の伝...
大阪

大長寺 鯉塚(大阪府大阪市都島区)

だいちょうじ こいづか網島の漁夫が、巴紋(紋章)の鱗を持つ大鯉を淀川で生け捕って見世物にした鯉が死ぬと、大長寺の住職の夢枕に巴紋の甲冑武者が立った(夢告)武者は大坂夏の陣(大坂の陣)で討死した者で、因果によって魚となり、いまだに成仏出来ない...
備北芸北

国兼池(広島県庄原市)

くにかねいけ文久3年(1863年)の改修の際に人柱となったお国・お兼姉妹から名付けられた池(地名の由来)池には2人の霊が変化したという赤と黒の大鯉がいる(変身譚)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.109広島県庄原市 上原町
広島廿日市

次郎五郎滝(広島県広島市佐伯区)

じろうごろうたき親が鹿を射た後に全身に鹿の角のような瘤が出来て死んだため、猟師となった次郎と五郎の兄弟は鹿だけ獲らなかったある時小鹿を見つけた兄弟はそれを追いかけたが、誤って小鹿もろとも滝壺に落ちてしまったしばらくして滝壺の淵に大きな鯉が2...
東三河

人魚淵(愛知県新城市)

にんぎょぶち豊川にある淵(小松橋の下流付近)淵には川で一番大きな鯉が泳いでおり、時折それに交じって人魚が泳いでいるのを見た人がある『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.106愛知県新城市 只持大立
内房

鐘ヶ淵(千葉県君津市)

かねがふち里見氏と北条氏の戦い(戦国の戦い)の際に、九十九坊という大寺院が焼かれたが、梵鐘だけが沈められた(沈鐘伝説)念仏を唱えると底から水が湧き上がる(湧水)と言われる池の鮒や鯉を捕ると木の葉になり、鰻を捕ると蛇になるという『日本の伝説6...
庄内

貝喰池(山形県鶴岡市)

かいばみいけ池には龍王が棲み、膳椀を人数分貸してくれたが、一客分を失敬したところ二度と貸さなくなった(椀貸伝説)池から水を引こうと壕を造り出すと村から火の手が見え、それが3度続いたため、龍神の怒りと取り止めた身欠き鰊を咥えて池に入ると龍神が...
中信

鯉岩(長野県南木曽町)

こいいわ形が鯉が飛び跳ねているように見えるために名付けられた巨石(奇岩怪石)明治時代の大地震のために頭部が崩落したこの岩のそばで木曽義仲と巴御前が別れを惜しんだことから「恋岩」ともいう(恋野という地名の由来)鎌倉時代あるいは戦国時代の武将の...
洛中

蛸薬師 鯉地蔵(京都市中京区)

たこやくし こいじぞう蛸薬師(永福寺)の境内にある大切な手紙を届けに鴨川を渡った若者が文箱を流してしまった大きな鯉が文箱を取り戻してくれたが、それが地蔵が変化したものであったという(神仏の加護)『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.5...