鳥獣墓

中毛

正観寺 義経馬殿塔(群馬県伊勢崎市)

しょうかんじ よしつねうまどのとう?粕川(河川)を渡ろうとした源義経一行だが、洪水後の増水で義経の乗馬と案内をした山伏の知海坊が流された義経の身代わりになって流されたため、篤く葬って石塔を建てた(鳥獣墓)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川...
東毛

牛之塔(群馬県太田市)

うしのとう地頭の薗田成家(智明上人:名僧)が法然上人の教えを受け、京より阿弥陀如来像(仏像)を牛に運ばせたこの地に来たところ、急に牛が倒れて死んだため供養した(鳥獣墓)啓禅という僧が鎌倉から宝篋印塔を牛に運ばせていたが、この地で牛が死んだた...
峡南

犬石(山梨県身延町)

いぬいし地頭の若狭之助(地方豪族)は愛犬を連れて狩りに出て、途中で休んだところで眠ってしまった突然犬がしきりに吠えて、膝に噛みついたため、若狭之助は犬の首を刎ねた犬の首は藪の中に飛び込んで大蛇に向かったので、若狭之助は太刀で大蛇を斬り殺した...
峡北峡中

慈照寺 猫塚(山梨県甲斐市)

じしょうじ ねこづか寺が貧乏であった頃、猫に暇を出したところ、甲府の旗本(幕臣)の葬儀がおこなえるよう取り計らうと約束した甲府の旗本・渡辺某の葬儀の際、黒雲(火車)が棺桶をさらって慈照寺へ持ってきた(猫檀家:動物報恩譚)これを機に渡辺家は檀...
郡内

福源寺 鶴塚(山梨県富士吉田市)

ふくげんじ つるづか始皇帝の命を受けて不老不死の仙薬を求めて日本に来た徐福は富士山麓に至り、この地で亡くなったその死後、3羽の鶴が市中に現れるようになり、徐福の化身であるとされた元禄11年(1698年)にそのうちの1羽が死んだため、役所に申...
郡内

明神社 犬塚(山梨県上野原市)

みょうじんじゃ いぬづかある百姓夫婦に子が生まれたが、産後の肥立ちが悪いため、雌犬の乳で子を育てたその礼に雌犬を伊勢参に送り出したところ、半年後に首にお札を結わえて戻ってきた直後に犬が死んだため、それを祀る塚(鳥獣墓)を建てた(帰参して3年...
佐渡

根本寺 犬塚(新潟県佐渡市)

こんぽんじ いぬづか日蓮を憎む者が食事に毒を入れて出し、不審に思った日蓮が犬に食べさせた犬が死んだため、憐れに思った阿仏房が塚を建てて葬った(鳥獣墓)塚の周囲に生えた笹は犬の精といわれ、毒を消すため箸にすると良いとされた『日本の伝説9 佐渡...
北摂

金剛院 蜂塚(大阪府摂津市)

こんごういん はちづか応仁年間(1467~1468年)に、付近の村を賊徒が荒らし回っており、村人は寺に籠もり救いを願ったすると薬師堂から数万の蜂が飛び出して賊徒を退治した(神仏の加護)死んだ蜂を集めて塚を築いたのが蜂塚とされる(鳥獣墓)『日...
和泉

七宝瀧寺 義犬塚(大阪府泉佐野市)

しっぽうりゅうじ ぎけんづか猟師がこの山に入って狩りをしていると、犬がけたたましく吠え獲物が逃げたため、怒ってその首を斬った犬の首は宙を舞い、猟師を狙っていた大蛇に噛みつき危難を救った(忠犬伝説)猟師は全てを悟って七宝瀧寺で僧となり、話を聞...
和泉

義犬の墓(大阪府岸和田市)

ぎけんのはか捕鳥部万(武人:廷臣)が飼っていた犬は、主人の死後、遺体のそばに伏せ従って決して他の者に触れさせなかった最期は餓死したが、その行為に感激した朝廷によって墓が建てられた(忠犬伝説:鳥獣墓)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p...