龍宮

北毛

釜の淵(群馬県沼田市)

かまのふち四釜川にある深い淵で、底に穴が開いていて龍宮に通じており、河童が棲むとされるこの淵で釣りをしていた者の足の親指に蜘蛛が糸を絡めて、水中に引きずり込もうとした『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.59群馬県沼田市 堀廻町
中毛

龍神宮(群馬県伊勢崎市)

りゅうじんぐう広瀬川(河川)の底に龍宮に繋がる場所があるとされ、浦島太郎と同様の伝説が残る阿感坊という者が淵に鉈を落としたため潜っていくと、底に御殿があり乙姫がそこにいた3日間だけ鉈(刃物)を貸して欲しいと頼まれ、3日後に戻ると3年の月日が...
南薩

龍宮神社(鹿児島県指宿市)

りゅうぐうじんじゃ龍宮伝説発祥の地である長崎鼻にあり、浦島太郎が乙姫(豊玉姫)と出会った場所とされる縁結びの御利益で有名神社周辺に産卵に来るウミガメは浦島太郎を乗せた亀の子孫とされる『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.98鹿児島...
南薩

玉の井(鹿児島県指宿市)

たまのい龍宮城の門前にあり、豊玉姫が朝夕いつも使っていた井戸で、なくした釣針を探していた彦火火出見尊とこの場所で出会った日本最古の井戸とされる『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.96鹿児島県指宿市 開聞十町
峡南

▲高前寺 ウボ穴(山梨県市川三郷町)

こうぜんじ うぼあな高前寺本堂下にある竹藪にある洞穴で、必要数を紙に書いて穴に入れると、翌日に膳椀などを貸したこれらの食器類は龍宮から借りたものとして龍宮皿と呼んだ(椀貸伝説)ある時ある者が10人前を借りたが、1人分を壊し、もう1人分を紛失...
峡北峡中

法善寺 龍宮井泉(山梨県南アルプス市)

ほうぜんじ りゅうぐうせいせん境内にある湧水で、その底が龍宮に繋がっているとされる空海がこの池で雨乞いをしたところ、龍が空を駆けて周辺の村々に雨が降った(雨乞い伝説)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.61山梨県南アルプス市 加賀...
郡内

龍宮淵(山梨県上野原市)

りゅうぐうぶちある百姓が木を伐っていると、誤って斧(刃物)を淵に落としたので、自分も淵に飛び込んだ水底(龍宮)には美女がおり、宝珠を与え「欲しいものの名を書いて淵に投げ入れれば出してやる」と言われた(椀貸伝説)急に金持ちになったため、不審に...
佐渡

八百比丘尼の生家(新潟県佐渡市)

やおびくにのせいか羽茂の浜で酒盛りをしていると見知らぬ男が加わり、その後男が村人を龍宮城のような建物に招待した宴を中座した者が調理場で人魚を見つけ、気味悪がって貰った土産も海に投げ棄ててしまった田屋家の者だけが土産を持ち帰り、娘がそれを食べ...
奥能登

龍神池(石川県輪島市)

りゅうじんいけ舳倉島にある池行者(行者山伏)の許に女がやって来て、池の底に母子の龍の遺骸があるので供養して欲しいと頼んだ池から大小2体の骨が見つかったが、父龍はまだ生きているとされる池全体は浅いが、1ヶ所だけ深みがあって、龍宮に通じていると...
加賀

石の木塚(石川県白山市)

いしのきづか酒屋の浦島太郎は、毎夜酒を買いに来る娘に誘われて龍宮へ行き、乙姫と契りを交わした望郷の念に駆られた浦島は故郷に戻ったが知る者もなく、すぐに朽ち果ててしまった龍宮から浦島の5人の娘がこの地を訪れ、父の死を知って嘆き悲しみ、そのまま...