とうがんどう
- 猟師の当願の屋敷跡に建てられたお堂
- 当願は志度寺の法要に出席しながら、弟の暮当がその時分に狩りをしていることに妬み、その仏罰で大蛇となった(変身譚:罰を与える)
- 幸田池では手狭になった大蛇が満濃池に移る際に、暮当に片方の目玉(宝物)をくり抜いて与えた
- 目玉を酒に入れると美酒となり、暮当はそれで金を得たが、その秘密が分かると領主に玉を取り上げられた
- さらにもう片方の目玉も国司から要求され、大蛇は暮当のために差し出す
- 国司からの禄を断り暮当は行方知れずとなり、怒った大蛇は槌の門へと飛んでいったという
『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.27
香川県さぬき市 志度
