2025-12

四万十足摺

賀茂神社 八百比丘尼の塔(高知県須崎市)

かもじんじゃ やおびくにのとう人の顔をした魚(人魚)が網に掛かり、須崎の港に揚げられた魚は暫く放置されていたが、近所の女児がその魚に這い上がって、傷口の血を舐めた娘は年月が経っても容貌が変わらず、200歳を過ぎた頃に剃髪して行脚の旅に出た(...
嶺北仁淀川

市野々大師堂(高知県土佐市)

いちののだいしどう元禄の頃、この地で宿を営む新介のところに泊まった反物売り(商人)が殺され、新介が捕らえられた(冤罪)新介は無実を訴え、1ヶ月のうちに真犯人を捜すよう特別に解き放たれた新介は山を越えた観音堂へ30日間の願掛けをおこない、その...
高知物部川

岐神社(高知県高知市)

ふなとじんじゃ明治以降徴兵除けの神社として広く信仰された(特殊な御利益)草履(履物)を1足用意し、結願の際に1足にするとして片方の草履を持ち帰り、お礼参りで1足にして奉納する(特有の願掛け)『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.60...
高知物部川

星神社(高知県高知市春野町森山)

ほしじんじゃある年、空に奇怪な星が現れ、流行病で多くの人が死んでしまった災いの原因が星とみた、郷士(名士)の二階堂弥太夫は自慢の強弓でその星を射落とした星は落ちても7日7晩光り続け、弥太夫も熱病で死んでしまったため(祟り)、星を祀る神社を建...
嶺北仁淀川

白山神社(高知県仁淀川町)

はくさんじんじゃかつてこの集落には7戸の家しかなく、神事には山爺と山姥が手伝いに来ていたある年山爺と山姥が来ないため、集落の者は覚えていた祭祀の方法で神事をおこなった遅れてきた山爺と山姥はその様子を見ると黙って山に戻り、二度と集落に来ること...
嶺北仁淀川

日吉神社(高知県仁淀川町)

ひよしじんじゃ大晦日にある遍路(巡礼六部)が一夜の宿を求めたところ、長者は拒絶し、隣の貧しい老夫婦が宿を貸した翌朝老夫婦が長者へ挨拶に行く前、遍路に手拭いで顔を拭けと言われ、その通りすると2人は若返った子細を聞いた長者夫婦も遍路に若返り法を...
嶺北仁淀川

耳なし地蔵(高知県越知町)

みみなしじぞう寛永(1624~1645)の頃、横倉寺の英仙は琵琶法師の城了を寺に留め置いた城了が夜中に寺を抜け出してどこかへ行くのを咎めると、鞠ヶ奈路へ琵琶を弾きに呼び出されると答えた安徳天皇と平氏の幽霊の仕業と察した英仙は、城了の身体に香...
嶺北仁淀川

横倉宮(高知県越知町)

よこくらぐう安徳天皇の行宮跡で、ここで23歳で崩御したため陵墓(宮内庁参考地)がある平知盛(平氏)ら88名が随伴してこの山中に隠れ住んだ(平家の落人)『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.52日本伝承大鑑:高知県越知町 五味
嶺北仁淀川

安徳天皇陵(高知県仁淀川町)

あんとくてんのうりょう椿山を離れた安徳天皇ら平家の落人が迎え入れられた行宮跡がある安徳天皇はこの地に18歳で崩御したとされる行在所があったことから“都”という地名になった(地名の由来)『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.52高知県...
嶺北仁淀川

椿山百花堂(高知県仁淀川町)

つばやまひゃっかどう氏仏堂(うじぼとけどう)とも呼ばれる壇ノ浦で敗れた平氏一門と安徳天皇が、侍臣の滝本軸之進の先導で約3年間隠れ住んだ集落上流から流れてきた木椀を見つけて来訪した旅の僧を、軸之進が漏洩を怖れて斬り殺したその後不幸が立て続けに...