よめとりばし
- 茶店の娘・こまのは、いつも前を通る飛脚に懸想し、ある夕暮れに無理矢理家に泊めた(愛着執心)
- 夜になって言い寄られた飛脚は逃げ出し、こまのはそれを追って菅田神社近くの淵まで来た
- 松の木の上に逃げた飛脚の姿が水に映ったため、こまのは淵に飛び込んで大蛇となった(変身譚)
- その後大蛇は近くを通る女性を襲い、ある時通りがかった花嫁行列を襲って新妻を淵に引きずり込んだ(子女受難)
- 淵の近くにある橋はそれ以降嫁取り橋と呼ばれ、大蛇は八条の庄屋の息子が狐の力を借りて退治された
『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.30
奈良県天理市 六条町



