いそのかみじんぐう ほうけんこぎつねまる
- ある女性(布留の人または八条村庄屋の乳母)が飢えた小狐に乳をやって育てた(動物報恩譚)
- その小狐は長じて、刀鍛冶の弟子に変じて刀剣を打ち、石上神宮に奉納した
- その後八条村庄屋の息子が大蛇を退治する際に、小狐は大名行列に化けて神宮から刀剣を借り受け助太刀した
- 一説では、小狐の要請に応えた源九郎狐が大蛇を退治し、蛇の尾から発見された刀剣とされる
- 石上神宮の社宝で、刀を抜くと小狐が走る姿が見えるとされる
『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.38
奈良県天理市 布留町

