つぼさかでら
- 浄瑠璃(演劇)の演目「壺阪霊験記」の舞台となった寺院
- 座頭(不具者)の沢市の妻・お里は3年間壺阪の観音へ眼病平癒を日参していたが、沢市は妻の不貞と疑っていた
- 真相を知った沢市は共に祈願に壺阪へ行くが、満願の日に妻の労苦を思い自ら谷へ身を投げた
- お里もそれを知って身を投げるが、観音の慈悲により2人は蘇生し、沢市の目は見えるようになった(夫婦の情愛:神仏の加護)
- 壺阪に住むさよ姫(佐用姫)は、亡父の十三回忌工面のために身を売って陸奥へ買われ、大蛇の人身御供となった
- さよ姫が大蛇の眼前で読経をしたところ、その徳によって大蛇は姫と共に昇天した(人外の悟り)
- さよ姫は弁財天、大蛇は壺阪寺観音菩薩の化身とされる
『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.63
https://www.tsubosaka1300.or.jp/history1.html
奈良県高取町 壺坂


