てぃんだばな いぬがん
- 昔、島に貢納船が漂着して、女一人を含む人々が流れ着いた
- 連れていた犬が男を一人ずつ噛み殺していき、ついに島には犬と女一人だけが暮らすようになった(異類婚姻譚)
- ある時、漁夫が漂着して女に一目惚れし、犬を殺して秘密の場所に埋め、女と結婚して7人の子をもうけた
- 漁夫は一時生まれ故郷の島へ戻ったが、島の女が忘れられず戻ってきて、犬を埋めた場所を教えた
- 翌日、女は白骨となった犬の死骸を抱いて死んでいたという(犬神)
『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.117
沖縄県与那国町 与那国