いけやまいけ
- 河村某という郷士(名士)が池のそばで猟をしていて、撃った鴨が池の中に落ちたので泳いで拾おうとした
- 突然水柱が立って大蛇が姿を現したため、口に咥えていた短刀(刀剣)を水中に落としてしまった
- 大蛇は鉄を嫌って満濃池に移り住んだが、そのため池の水は干上がるようになった
- ある時農家に美しい娘2人が訪れ「池山の池の短刀を誰か取り上げてくれないものか」と言って去ったという
- 昭和時代にも雨乞い(祈雨)儀式がおこなわれ、現在は漁の神として漁夫の信仰を集める
『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.14
高知県室戸市 元


