ひよしじんじゃ
- 大晦日にある遍路(巡礼六部)が一夜の宿を求めたところ、長者は拒絶し、隣の貧しい老夫婦が宿を貸した
- 翌朝老夫婦が長者へ挨拶に行く前、遍路に手拭いで顔を拭けと言われ、その通りすると2人は若返った
- 子細を聞いた長者夫婦も遍路に若返り法を尋ねると、庭に炭を積んで火を起こしてその熱風を浴びよと言われた
- 火に耐えられず屋敷に逃げた長者は猿に変化して、そのまま行方知れずとなってしまった(変身譚:強欲の報い)
- 家人は老夫婦は死んだものとして猿を祀る社を建て、それが日吉神社となった(創建伝説)
『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.55
高知県仁淀川町 長者乙


