そうじじ
- 藤原高房(藤原氏)が任地へ赴く際、捕らえられた亀を助け、海に放った
- 出港後、子が海に落ちた時に長谷観音へ祈願すると、助けた亀が子を背に乗せて救った(動物報恩譚)
- 高房は観音像建立を思い立ち、唐の商人に香木を求めたが国外に持ち出せないため、商人はそれを海に流した
- 子の山蔭中納言が任地の浜で香木を拾い上げると、そこには父・高房の名が刻んであり、依頼の香木と分かった
- 香木を京へ持ち帰る途中この地で急に重くなったため、寺を建立した(創建伝説)
- 長谷観音での夢告により一人の童子を得て、その童子が観音像(仏像)を彫ったが、完成と共にいなくなった
『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.109
大阪府茨木市 総持寺