磯城高市

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化粧坂(奈良県桜井市)

けはいさか旧伊勢街道にある急坂途中におはぐろ石という巨石があり、倭姫命を始め伊勢へ詣でる女御がここで服装の乱れを直し、化粧をするなど身なりを整えた(地名の由来)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.86奈良県桜井市 初瀬
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長谷寺 未来が鐘(奈良県桜井市)

はせでら みらいがかね山城国木津の野慈は信心深く長谷寺に詣で、鐘を寄進したいと述べたが、貧乏なので「未来のこと」と一笑に付された数年後、野慈は縁あって近江国司代に任ぜられ富裕となり、“木津の未来”の名で念願の鐘を寄進した(立身出世)『日本の...
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長谷寺 天狗杉(奈良県桜井市)

はせでら てんぐすぎ英岳大僧正(名僧)は若い時、天狗によって勉学の邪魔をされたため、長谷寺管長になって仕返ししようと誓った英岳は管長となった時、回廊にあった杉の木を寺の修築用に伐り倒したが、1本だけ住処として残した『日本の伝説13 奈良の伝...
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福住氷室神社(奈良県天理市)

ふくすみひむろじんじゃ額田大中彦皇子(親王)がこの地で猟をしていた時、氷を貯蔵する洞穴を見つけたその後仁徳天皇に氷を献上したことから、毎年宮中に氷を献上する習慣が出来た(起源伝説:行事)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.76奈良...
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亀石(奈良県明日香村)

かめいし奈良の盆地が湖水であった時、當麻の鯰と川原の蛇が喧嘩をして湖水を當麻側に取られてしまった水がなくなったため、この付近の亀が皆死んでしまったので、亀ノ形をした巨石を供養碑とした亀石の顔は西南に向いているが、當麻の方向の西に変えると、再...
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一升坂(奈良県高取町)

いっしょうざか高取城築城の折に石垣を運んだが、急坂のところで立ち往生した普請奉行が「一日あたり米一升給金に加増する」と人夫を励まして運び上げた(地名の由来)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.63奈良県高取町 上子島
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壺阪寺(奈良県高取町)

つぼさかでら浄瑠璃(演劇)の演目「壺阪霊験記」の舞台となった寺院座頭(不具者)の沢市の妻・お里は3年間壺阪の観音へ眼病平癒を日参していたが、沢市は妻の不貞と疑っていた真相を知った沢市は共に祈願に壺阪へ行くが、満願の日に妻の労苦を思い自ら谷へ...
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鬼の俎/鬼の雪隠(奈良県明日香村)

おにのまないた/おにのせっちん近くにある“霧ヶ峰”という場所を旅人が通りがかると鬼が霧を降らせて、旅人を捕らえて食った鬼はこの巨石の上で人を乗せて切り刻み、食い終わると雪隠で用を足した『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.62奈良県...
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橘寺(奈良県明日香村)

たちばなでら田道間守(廷臣)が中国から持ち帰った橘(果菜)の実を植えたことから寺の名が付いた(名称の由来)聖徳太子の生誕地とされ、祖父に当たる欽明天皇の別宮(橘宮)に太子が寺を建立した『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.61奈良県...
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男淵/女淵(奈良県明日香村)

おぶち/めぶち飛鳥川の上流にある2つの淵で、女淵のさらに1.5km上流に男淵がある男淵には男神、女淵には女神が住んでいる2つの淵はともに龍宮に通じており、雨乞い(祈雨)の霊験がある『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.60奈良県明日...