四万十足摺

四万十足摺

槿花の宮(高知県四万十町)

きんかのみやお万御寮と西原紀伊守(戦国武将)は仲睦まじい夫婦であったが、ある夜からお万御寮の許に妖しい男が現れだした妖しい男に身を許してしまったお万御寮は、ある夜蛇体に変化して城の下の淵に身を投げた(変身譚)実家の下男が近くで草を刈っている...
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姫島(高知県宿毛市)

ひめしま沖の島の長者が上方に上った際に京で遊女を見初め、一緒に土佐へ連れ帰った島の近くまで来た時、長者は妻があることを告げ、しばらく小島で待って欲しいと言い聞かせたしばらく後に長者が小島に船を着けた時には遊女は亡くなっていた(子女受難)その...
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鴨姫神社(高知県宿毛市)

かもひめじんじゃ島にうつぼ舟が流れ着き、中に麗しい姫君が乗っていた(貴種流離譚)姫は身分の高い家の者だったが、業病(病者)のため流されたと訴えたところ、災いを怖れた浦人が再度船を流した(子女受難)数日後漁の網に掛かった姫の遺体は持ち帰られた...
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弘法の井戸(高知県大月町)

こうぼうのいど空海がこの地を訪れた時に水を所望したが、清水がないと村の者が答えた空海が浜(浜海岸)にある岩を杖で突いたところ、真水が出るようになった(湧水)『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.85高知県大月町 小才角
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お藤がとどろ(高知県土佐清水市)

おふじがとどろ淵のそばにある畑を番するため、お藤は毎日淵まで通っていたある日淵で髪を梳いていると、毛髪が水面に落ち、それを小蛇が飲み込んだお藤はそれを面白がって何本も髪の毛を蛇に与えて続けているうちに、いつの間にか淵に消えてしまった(異類婚...
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金剛福寺 和泉式部の逆修塔(高知県土佐清水市)

こんごうふくじ いずみしきぶのぎゃくしゅうとう四国八十八ヶ所霊場第38番札所の金剛福寺境内にある和泉式部の毛髪が収められた逆修塔とされる『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.84高知県土佐清水市 足摺岬
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地獄の穴(高知県土佐清水市)

じごくのあな足摺七不思議の一つこの小穴に銭(貨幣)を落とすと、しばらくチリンチリンと銭が落ちていく音がして、先祖供養になるこの洞穴は金剛福寺にまで通じていると言われたが、今では途中で塞がっている『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p....
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大師一夜建立ならずの華表(高知県土佐清水市)

だいしいちやこんりゅうならずのとりい足摺七不思議の一つ空海が一夜で鳥居を造ろうとしたが、天邪鬼が鶏の鳴き真似をしたため、そのまま放置したもの(一夜作り伝説)『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.83日本伝承大鑑:高知県土佐清水市 足...
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不動岩・亀呼場(高知県土佐清水市)

ふどういわ・かめよびば足摺七不思議の一つ空海が崖下にある不動岩(岩礁)に波切不動を彫り、海上安全を祈祷するため、亀を呼んで岩に渡った今でも海に向かって亀を呼ぶと、大師が呼んでいるものと思って浮かび上がってくる(動物の俗信)『日本の伝説22 ...
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汐の干満手水鉢(高知県土佐清水市)

しおのかんまんちょうずばち足摺七不思議の一つ潮の干満(潮汐)に合わせて、岩の窪みにある水の量が増減する手水鉢(名石)『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.83日本伝承大鑑:高知県土佐清水市 足摺岬