吉野

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果無山脈(奈良県十津川村)

はてなしさんみゃく熊野参りの一街道となっている山地で、一つ目一本足の一本だたらという化け物が出没した一本だたらは果ての二十日だけ人に危害を加えるとされ、その日だけは人通りがなくなったのが地名の由来とされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川...
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国王神社(奈良県十津川村)

こくおうじんじゃ北朝の軍勢に追われた長慶天皇は十津川で自害され、水葬されたその後七日七晩川から怪光が発せられたため調べると、長慶天皇の御首(首級)が見つかったその御首を南帝陵(首塚)として祀ったのが国王神社の始まりとされる(創建伝説)『日本...
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阪本天神社 政吉踊り(奈良県五條市)

さかもとてんじんしゃ まさきちおどり余所者の淡路主水を妬んだ村の者が嬲り殺した(私刑)が、中村政吉という侠客が全ての罪を被って処刑された政吉は自分のために命日に踊りを催して欲しいと遺言したため、政吉のことを歌(音曲)にして踊りに取り入れ供養...
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賀名生皇居跡(奈良県五條市)

あのうこうきょあと京都を脱出した後醍醐天皇が吉野へ赴く前に滞在した、郷士(名士)・堀孫太郎信増の邸宅吉野を襲撃された後村上天皇が行宮とし、この間に正平の一統がなされたその後長慶天皇もこの地を行宮とした(行宮跡)『日本の伝説13 奈良の伝説』...
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井上内親王宇智陵(奈良県五條市)

いのえないしんのううちのみささぎ光仁天皇の皇后であった井上内親王が、実子の他戸親王即位を謀って呪詛したとして捉えられた(歴史的事件)幽閉された内親王と親王が変死してから天変地異が起こったため、祟りであるとされた桓武天皇は内親王を皇后に戻し、...
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天磐舟石(奈良県五條市)

あまのいわふねいし神武東征の折、八咫烏に導かれた神武天皇が天磐船に乗って吉野川を下ってこの地に辿り着いたとされる場所にある名石(舟繋ぎ伝説)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.132奈良県五條市 山田町
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岩神神社(奈良県五條市)

いわかみじんじゃ小島町一帯の地盤は一枚の岩(巨石)から出来ており、この土地の石は全て岩神様の持ち物とされる(地形の由来)小島の者以外が石を取ると岩神様の祟りがあり、取った家からは病人や死人が出たりして没落する(罰を与える)『日本の伝説13 ...
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笠之辻地蔵(奈良県五條市)

かさのつじじぞう桜井康成という武士(武人)は狩り好きで、母親は常にその殺生を戒めていたある時康成は、猪の皮を被って戒めようとした母を誤って射殺してしまい、仏門に入った(因果応報譚)康成は郡山の矢田寺の地蔵菩薩を日参していたが、夢で地蔵から「...
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転法輪寺 狩場大明神(奈良県五條市)

てんぽうりんじ かりばだいみょうじん遣唐使の帰りに投げた三鈷杵(金剛杵)の行方を追った空海がこの地で猟師と出会い、落ちた場所へ案内してもらった猟師は白と黒の2匹の犬を先導させて高野山へ空海を導き、自ら狩場大明神(その他の神々)を名乗った空海...
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荒坂峠(奈良県五條市)

あらさかとうげこの峠に住んでいた荒坂長者の許に多くの者が金を借りに来るため、日中はいつも騒がしかったこれを嫌った長者の息子は、太陽が昇らなければ良いと矢を放ったが、たちまち貧乏になった(長者の没落)峠の近くにある荒坂池は、いつも長者が米を洗...