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浄見原神社 国栖奏(奈良県吉野町)

きよみはらじんじゃ くずそう壬申の乱の時に天武天皇に味方した国栖の里人は舞を披露して無聊を慰めたその後も朝廷で国栖奏(音曲:踊り)として舞われたが、現在は1月にこの神社の祭礼で奉納される『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.123奈...
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油こぼし(奈良県天川村)

あぶらこぼし大峯山参拝の途上にある断崖で、表面が滑りやすいためこの名が付いた(地名の由来)役行者が参拝の折、菜種油(燃料)を掛けて登ったため滑りやすくなったともされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.121奈良県天川村 洞川
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龍泉寺(奈良県天川村)

りゅうせんじ洞川の男がある女と夫婦となって子を成したが、女の正体は龍泉寺境内の泉に棲む白蛇であった(異類婚姻譚)白蛇は泉(湧水)に戻ったが、子が乳を求めて泣くため自分の目玉を与え、両目を失ってしまった白蛇は朝夕に鐘で時を知らせて欲しいと頼み...
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蛇之倉七尾山(奈良県天川村)

じゃのくらななおさん大峯山修行の邪魔をしていた雌雄の大蛇のうち雄蛇は封印されたが、雌蛇がこの山中に逃れた雌蛇は奥の院に当たる洞穴に封印されたとする(化け物封印)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.120奈良県天川村 洞川
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蟷螂の窟(奈良県天川村)

とうろうのいわやこの洞穴に雌雄の大蛇が棲み着き、大峯山修行をする者に危害を加えていた大峯山再興のために洞川へ赴いた聖宝(名僧)が法力によって雄蛇をこの洞穴に封印した(化け物封印)カマキリが威嚇するような姿勢で入らないと頭を打つためこの名が付...
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母公堂(奈良県天川村)

ははこどう役行者を追って大峯の山に行こうとした母親を引き留めるために、村人に頼んで建てられた堂宇また母がこれ以上危険な山へ入らないよう、女人禁制の結界門を同時に建てた『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.120奈良県天川村 洞川
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丹生川上神社下社(奈良県下市町)

にうかわかみじんじゃしもしゃ人に危害を加える狒々(猿)が度々現れたため、朴の葉鮨(料理)などを食わせて油断した隙に退治した(化け物退治)6月では、氏子が」と呼ばれる朴の葉鮨を神饌として供える習慣が残る(特別な奉納)『日本の伝説13 奈良の伝...
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瀧上寺(奈良県下市町)

りゅうじょうじ寺の裏にある銚子淵にはガタロ(河童)が棲み着き、川で遊ぶ子供に悪戯をしていたある夜住職が便所に入ると、尻を撫でるものがあるので、引きずり出してみるとガタロであったガタロは命乞いをして傷薬(薬品)の製法を住職に教え、その後明治時...
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つるべすし弥助(奈良県下市町)

つるべすしやすけ浄瑠璃(演劇)の「義経千本桜」三段目の舞台となった鮨屋(店舗)つるべすし(料理)は酢でしめた鮎の腹に鮨飯を詰めたもので、鮨を入れた桶の形が井戸の釣瓶に似ていることがその名の由来(起源伝説)。『日本の伝説13 奈良の伝説』(角...
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西行庵(奈良県吉野町)

さいぎょうあん出家した西行がこの地に庵(住居)を構え、3年間住んだとされる庵の近くには、西行が「とくとくと 落つる岩間の 苔清水 汲みほすまでも なき住居かな」と詠んだ和歌にある“苔清水”という湧水がある『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川...