釜ヶ谷の滝(高知県安田町)

室戸安芸

かまがたにのたき

  • 逆瀬川にある滝なので“逆瀬釜”とも呼ばれる
  • 高知城下のある豪商は枡の大きさを変えて暴利を貪ったが、その報いで2人の娘が蛇性を帯びた(強欲の報い:子女受難)
  • 蛇体に変わりつつあった姉妹は暇を乞い、身を隠す池を求めて安田の宿まできた(変身譚)
  • ある宿屋に泊まると「寝姿を見ないで欲しい」と伝えたが、夜中に主人が覗くと大蛇が寝ていた(見るなの禁止)
  • 翌朝出立前、姉妹は「約束を破ったので、この家は栄えることはない」と言い、実際宿屋はなくなった
  • その後姉は讃岐の満多の池(満濃池)に移り、妹は釜ヶ谷の滝(逆瀬釜)に棲むようになった

『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川書店)p.26

高知県安田町 瀬切

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