人外の忠義

吉野

瀧上寺(奈良県下市町)

りゅうじょうじ寺の裏にある銚子淵にはガタロ(河童)が棲み着き、川で遊ぶ子供に悪戯をしていたある夜住職が便所に入ると、尻を撫でるものがあるので、引きずり出してみるとガタロであったガタロは命乞いをして傷薬(薬品)の製法を住職に教え、その後明治時...
川越飯能

法幢寺(埼玉県志木市)

ほうどうじ近くの川で馬を洗っていると、突然馬が暴れて馬小屋に駆け込んだ馬小屋で河童が見つかり、懲らしめていると、法幢寺の住職が命乞いをする河童を諭して川に帰したその後、寺にいつの間にか魚が届けられるようになり、河童の仕業とされた(人外の忠義...
東毛

小雀観音(群馬県桐生市)

こすずめかんのん細川内膳は、京の八条殿から小雀という名の名馬を拝領したそれを欲した桐生大炊介(戦国大名)は細川氏を滅ばし、小雀を得ようとしたしかし小雀は細川内膳の死を聞いて自ら舌を噛んで死んだため、村人が馬頭観音を祀った(人外の忠義)『日本...
能登南

宗泉寺 ミズシの墓(石川県志賀町)

そうせんじ みずしのはか淵端家に捕らえられたミズシ(河童)は傷薬(薬品)の製法を教えた宗泉寺の境内にある五輪塔が、淵端家の者が建てたミズシの墓とされる(人外の忠義)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.85日本伝承大鑑:石川県...
能登南

淵端家のタブノキ(石川県志賀町)

ふちはたけのたぶのき馬を引き込もうとしたミズシ(河童)を捕らえて、家の前のタブの木に縛りつけた詫びた河童は、万病に効く練り薬(薬品)の秘法を教えて退散、その後もタブに魚などを掛け置いた(人外の忠義)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川...