仙人

磯城高市

久米寺(奈良県橿原市)

くめでら神通力を失っていた久米仙人が造営作業を手伝っていた時に、神通力で木材を運べるか訊かれた仙人は7日7晩籠もって神通力を回復させ、大量の木材を飛ばして運んでみせたこの褒美として天皇から土地を貰った仙人は、寺を建てて久米寺と称した(創建伝...
磯城高市

いもあらい地蔵(奈良県橿原市)

いもあらいじぞう“いも”は“疱瘡”のことで、集落に疱瘡が入らないように建てられたものであるとされる(悪瘡平癒)久米仙人が神通力を失った原因とされる、脹ら脛を出して女が洗い物をしていた場所に建てられた地蔵『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書...
中毛

鳳来寺峯薬師堂(群馬県渋川市)

ほうらいじみねやくしどう利修仙人が三河国の鳳来寺を開基した際、霊木を伐って3体の仏像を刻んだうちの一体を祀ることから“鳳来寺”の名がつく(名称の由来:創建伝説)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.90群馬県渋川市 白井
南薩

仙人岩(鹿児島県いちき串木野市)

せんにんいわこの地に興隆寺や頂峯院を創建した阿子丸親王がこの断崖の上で修行して仙人となった親王が岩の頂に溜まった水を硯に入れて使ったことから、硯の水として字の上達のため持ち帰った(技芸の俗信)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p....
奥能登

山伏山(石川県珠洲市)

やまぶしやま源義経の家来・常陸坊海尊が一行と別れてここに隠れ住んで仙人となり、時折山伏(行者山伏)の姿で現れるとされる日野資朝(公家)の息子・阿新丸が佐渡で親の仇を討って逃げる途中、須須神社の祭神が山伏姿となってこれを助けた(神仏の加護)山...
能登南

行者ヶ端(石川県七尾市)

ぎょうじゃがはな泰澄の弟子の臥行者(仙人)が寝そべりながら修行をしていた叢林臥行者はこの地から鉢を飛ばして、行き交う船から米を布施として受け取っていた(飛鉢伝説)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.103石川県七尾市 能登島...
能登南

御祖母様の墓(石川県七尾市)

おんばさまのはか泰澄の弟子と言われる臥行者(仙人)の母の墓所この地区に母がかつて住んでおり、この祖母ヶ浦地区の開拓者として尊崇されている(地名の由来)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p,102石川県七尾市 能登島祖母が浦町
金沢

戸室山(石川県金沢市)

とむろやま泰澄(または臥行者:仙人)がこの山から海に向かって鉢を飛ばして喜捨を求めていたある時拒絶した船があり、その船から米俵を始め櫓(船装備)まで根こそぎ鉢と同じようにこの山まで飛ばした(飛鉢伝説)米俵が落ちた場所を俵町、櫓が飛んできた山...
最上

仙人堂(山形県戸沢村)

せんにんどう奥州へ逃れた源義経一行が立ち寄り、家来の常陸坊海尊だけがこの地に残って堂を建てた海尊は長命を保ち、仙人となったと伝えられるため、仙人堂の名がついた(名称の由来)『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.93山形県戸沢村 古口