化け物退治

置賜

大里峠(山形県小国町/新潟県関川村)

おおりとうげ狩人の忠蔵は大蛇を仕留めて、その肉を味噌漬けにしていたが、妻のおりのがそれを食べ尽くして大蛇となった(変身譚)大蛇となったおりのは大里峠に棲み着いたが、ある時琵琶法師の音曲に誘われ、里を大沼に変える秘密を告げる琵琶法師はその秘密...
中信

寝覚の床(長野県上松町)

ねざめのとこ木曽川の川岸(岸水辺)にある景勝地龍宮から戻った浦島太郎が諸国を巡ってこの地に定住、その後玉手箱を開けて老人となっていなくなった人身御供を要求する化け物が棲み着いていたが、村人総出で引き揚げたところ、主は巨大な山椒魚であった(化...
南信

光前寺 早太郎の墓(長野県駒ヶ根市)

こうぜんじ はやたろうのはか光前寺の境内にある犬の墓(鳥獣墓)遠州府中の天神社(見附天神)で人身御供を取っていた狒々(猿)を退治した(化け物退治)狒々を退治した後、瀕死の状態で光前寺まで戻ってきて絶命したとされる『日本の伝説3 信州の伝説』...
中信

耳塚(長野県安曇野市)

みみづか通称・大塚様坂上田村麻呂が八面大王(鬼)を退治した後(化け物退治)、その耳を埋めた耳塚とされる『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.81日本伝承大鑑 長野県安曇野市 穂高耳塚
北信

一夜山(長野県長野市)

いちやさん鬼無里の里に遷都しようとしたところ、鬼女(巨人)が妨害のために里の中央に山を一夜で築いた(一夜作り伝説)怒った天武天皇は、阿倍比羅夫を派遣して鬼女を退治させた(化け物退治)それまでは水無瀬村と呼ばれていたが、鬼を退治したので「鬼無...
北信

夜泣き石(長野県千曲市)

よなきいし姨捨山に捨てられた老婆が石と化し(姨捨伝説)夜泣きをしたため、西行が読経したところ、悟りを開いて血を吹いて2つに割れたという(化身した石:血の出る石)酒屋に大猫のあやかしが現れ、やがて女中が赤ん坊を産んだが、突然行方不明となり石の...
島尻

内金城御嶽(沖縄県那覇市)

うちかなぐしくうたき妹が結婚した後、一人となった兄は鬼となり、人を喰うようになった話を聞いた妹は、鉄片の入った餅を作って鬼に食べさせたさらに妹は月経中の性器を晒して「下の口は鬼を喰う口だ」と迫り、鬼は崖から落ちて死んだ(化け物退治)旧暦12...
島尻

鄭太夫岩(沖縄県那覇市)

ていたいふいわ武術の達人の鄭大夫が牛マジムン(化け物)と戦い、一晩中それを組み敷いていた岩(名石)マジムンは朝になると、龕(葬送の際に棺を入れる輿)になってしまった(化け物退治)『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.15沖縄県那覇市 ...
丹後

立岩(京都府京丹後市)

たていわ麻呂子親王が鬼を退治して閉じ込めたとされる(化け物退治)、玄武岩の巨石嵐の夜になると鬼の泣き叫ぶ声が聞こえるとされる(声の怪)『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.131京都府京丹後市 丹後町間人
丹後

成相寺 底なし池(京都府宮津市)

なりあいでら そこなしいけ成相寺の境内にある池に大蛇が棲み、寺の小僧を次々と食い、最後に一人だけが残るまでになった住職は藁人形に火薬(鉄砲火薬)を詰めて大蛇に食わせ、腹の中で爆発させた(化け物退治)傷ついた大蛇は、国分寺の鐘をかぶり、空を飛...