地名の由来

庄内

鼠ヶ関(山形県鶴岡市)

ねずがせき奥羽三関と呼ばれた関所があった源義経一行が上陸、この地で弁慶が勧進帳を読み上げたとも言われる(演劇)海岸にある岩石が連なっている様子から念珠ヶ関と名付けられたとも(地名の由来)『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.115山形...
庄内

有耶無耶の関跡(山形県遊佐町)

うやむやのせきあと鳥海山に手長足長という鬼が棲み、暴虐の限りを尽くしていた大物忌神は霊鳥を遣わし、鬼が山にいる時は「無や」里に来る時は「有や」と鳴かせた(神仏霊験譚)この故事から、国境の関所に「有耶無耶」の名を当てたとされる(地名の由来)『...
庄内

千河原八幡神社(山形県庄内町)

ちがはらはちまんじんじゃ大山守命(親王)が追っ手に捕らえられ斬られた場所とされ、主祭神となっている千河原の地名は血河原からきているとされる(地名の由来)討たれる直前、大山守命は妊婦に匿ってもらったため安産の守り神となり、やや祭りという奇祭(...
最上

主寝坂峠(山形県真室川町)

しゅねざかとうげ秋田のとある姫(江戸初期の矢島藩とも戦国時代の城主とも)と若い家臣が連れだって出羽に向かった途中の峠で一夜を明かすことになったところ、この場で関係を持ってしまった(地名の由来)行為を恥じた家臣は切腹し、姫は仏門に入ったとされ...
村山

名木沢の一本杉(山形県尾花沢市)

なきさわのいっぽんすぎ遺体を7つに切って埋めるよう遺言した大山守命(親王)であるが、誤って8つに切断されていた余った部分を最上川に投げ捨てたので、その地を「投げ沢」と呼び、「名木沢」に由来となった(地名の由来)投げ捨てられた場所に1本の杉の...
村山

大倉溜池(山形県村山市)

おおくらためいけすぐに土手が崩れる溜池のため、おくらという美女が池の主にお仕えすると言って人柱となった夜になると池の底から機織の音が聞こえ、女の泣き声がするので、三月(見付)館の丘の上に霊を祀った(声の怪)おくらの名前から大倉溜池と呼ばれる...
村山

ジャガラモガラ(山形県天童市)

じゃがらもがら雨呼山の中腹にある、冷気を噴き出す風穴60になった老人を、この窪地に捨てていた(姨捨伝説)泣き叫ぶ声を消すために鳴り物を鳴らしたことから名前が付いた(地名の由来)かつてここは水があって龍が棲んでいたが、女人に変身して僧を頼って...
村山

慈覚大師の休石(山形県山形市)

じかくだいしのやすみいし二口峠を越えて出羽に来た慈覚大師(円仁)が、腰掛けて休んだ石(腰掛け石)休石という地名の由来となった『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.36山形県山形市 下東山
村山

恥川(山形県山形市)

はずかしがわ千歳山で亡くなった藤原実方の娘・中将姫が、父恋しさにこの地を訪ねた川(河川)を渡る時、水面に映った自分の姿に驚き、和歌を一首詠んだ旅の疲れでやつれた姿を恥じた歌から、川の名を恥(はずかし)川とした(地名の由来)『日本の伝説4 出...
白石角田

笹谷峠(宮城県川崎町/山形県山形市)

ささやとうげ山形県と宮城県の県境の峠千歳山の松の木を名取川へ運ぶ際、阿古耶姫(伝承の女性)が名取太郎(松の精霊)に慰めの言葉をささやき続けた“ささやき峠”から笹谷峠と転訛した(地名の由来) 有耶無耶の関所があったとされる『日本の伝説4 出羽...