夢告

峡北峡中

鎧塚(山梨県甲府市)

よろいづか江戸日本橋油町の質屋・美濃屋権兵衛の店で緋縅の鎧を質草で預かり、質流れとして売ったこの鎧が3度質草となったため、前日夢で見た甲斐善光寺を頼って(夢告)、供養の塚を建てて埋めた(物品供養)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p...
峡北峡中

甲斐善光寺 霊牛碑(山梨県甲府市)

かいぜんこうじ れいぎゅうひ延宝6年(1678年)、江戸芝牛町で飼われていた牛が飼い主の夢に出て、甲斐善光寺へ参らせて欲しいと頼んだ(夢告)しばらくして牛は自ら逃げ出して甲斐善光寺へ行き、7日間境内に滞在した後、江戸にに戻ってきた(人外の悟...
峡北峡中

夢見山 夢見石(山梨県甲府市)

ゆめみやま ゆめみいし嫡男誕生の際、武田信虎(戦国大名)はこの山で宴を開いて昼寝をしていた生まれてくる子が曾我兄弟の弟・五郎であると夢で知らされたこと(夢告)から、夢見山の名が付いた(地名の由来)武田信玄が頂上にある石に腰掛けて(腰掛け石)...
峡北峡中

大泉寺(山梨県甲府市)

だいせんじ武田信虎(戦国大名)は嫡男誕生の直前に、曾我五郎(曾我兄弟)の生まれ変わりであると夢告された生まれてきた若君(後の武田信玄)は右手を固く握りしめて開けようとしなかった天桂和尚(名僧)は富士の裾野で曾我十郎の幽霊と会い、弟の転生聞き...
峡東

大善寺(山梨県甲州市)

だいぜんじ行基が見た夢に現れた(夢告)、葡萄(果菜)の房を持った薬師如来を仏像にして開いた(創建伝説:起源伝説)行基あるいは役行者が大蛇を退治した故事に倣って、藤切り祭り(祭礼)がおこなわれる(化け物退治)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角...
佐渡

濡れ仏(新潟県佐渡市)

ぬれぼとけ12体の仏像を乗せた船が沖で難破して、1体が海に落ちた夢枕にその仏が現れて(夢告)、多聞院に祀って欲しいと言ってので、寺に安置した狢が出て困るのでこの地に移動させたところ、害がなくなった『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p....
佐渡

大膳坊の腰掛け石(新潟県佐渡市)

だいぜんぼうのこしかけいし阿新丸を救い、越後へ送った大膳坊(行者山伏)がこの地に長らく留まり、都の空に伏して拝んだとされる腰掛け石白無垢の僧が夢枕に立ち(夢告)、この石を浜(浜海岸)から引き揚げるよう頼み、現在地にあるという『日本の伝説9 ...
河内

誉田八幡宮 安産社(大阪府羽曳野市)

こんだはちまんぐう あんざんしゃ後冷泉天皇の皇后が懐妊し、天皇の夢に木の下に鬼の顔をした老人が立ち「安産を望むなら私を使え」と言う(夢告)木に鬼で“槐"の木を使う謎掛けと考え、誉田八幡にある木を貰い受けて産屋を造った安産や子授けのご利益があ...
北摂

総持寺(大阪府茨木市)

そうじじ藤原高房(藤原氏)が任地へ赴く際、捕らえられた亀を助け、海に放った出港後、子が海に落ちた時に長谷観音へ祈願すると、助けた亀が子を背に乗せて救った(動物報恩譚)高房は観音像建立を思い立ち、唐の商人に香木を求めたが国外に持ち出せないため...
河内

弥勒寺 舎利吹観音(大阪府四條畷市)

みろくじ しゃりふきかんのん武田団蔵という武士の娘は容姿端麗であったが、顔に瘡が出来て、医者の手では治らなかった先祖伝来の仏像に一心に祈ったところ、願いを聞き届けるとの夢告を受け、娘の顔は元に戻った(悪瘡平癒)仏像を見ると、顔一面に舎利が吹...