妊婦

峡北峡中

阿難坂峠(山梨県甲府市)

あなんざかとうげ別名・女坂峠身重の女性(妊婦)がこの峠に差し掛かった時に産気付いたが、母子共に亡くなった(子女受難)供養のために子を抱いた地蔵を置き、それを“女石”と呼んだことから名が付いた(地名の由来)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川...
能登南

生神社 お産の井戸(石川県志賀町)

うるかみしゃ おさんのいどこの地で源義経の愛妾が難産した時、末代まで産婦(妊婦)を守ると請願した井戸の水を飲み、この水を浸した石を懐中にすると安産となる『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.89石川県志賀町 富来生神
金沢

道入寺(石川県金沢市)

どうにゅうじ臨月で亡くなった妊婦の幽霊が毎夜飴を買って帰った(飴買い幽霊)妊婦の墓を掘り返すと赤子が飴を舐めており、その後赤ん坊は出家して7代目の住職として寺を継いだ(生誕伝説)7代目住職は円山応挙に幽霊画(絵画)を描いてもらって朝夕礼拝し...
金沢

立像寺(石川県金沢市)

りゅうぞうじ毎夜団子屋に白餅(食品食材)を買いに来る女があり、不審に思ってついていくと、立像寺の前で消えた(幽霊)住職と共に妊婦の墓を掘ると、棺の中で男児が生まれており、かたわらに白餅があった(飴買い幽霊)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説...
備後

ゆるぎ地蔵(広島県福山市)

ゆるぎじぞうある侍が地蔵の前で妊婦を辻斬りしたところ、赤子が産まれた侍が立ち去る間際、地蔵が揺らぎながら「わしは言わんが、われ言うな」と言った(喋る物)その後、侍が人を斬った話をしたところ、その時の赤子だった若者に話を聞かれて仇討ちされた(...
庄内

千河原八幡神社(山形県庄内町)

ちがはらはちまんじんじゃ大山守命(親王)が追っ手に捕らえられ斬られた場所とされ、主祭神となっている千河原の地名は血河原からきているとされる(地名の由来)討たれる直前、大山守命は妊婦に匿ってもらったため安産の守り神となり、やや祭りという奇祭(...
先島諸島

久部良割(沖縄県与那国町)

くぶらばり人頭税の負担を軽減するために行われた口減らし策海岸にある断層を妊婦に飛び越えさせることで、死亡させたり流産させたりした『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.115沖縄県与那国町 与那国