少林寺(大阪府堺市堺区)

住職の白蔵主和尚が三足の白狐を救ってやり、狐はこの寺に棲み着いて寺の危難を救った(動物報恩譚)住職の甥が、この狐を捕らえて金儲けしようとしたところ、狐は住職に化けて説教した。甥はそれを見破って罠を仕掛け、狐は罠の油揚げをうまく取ろうと様々に...

臨江寺 曾我稲荷(大阪府堺市堺区)

りんこうじ そがいなり曾我兄弟の菩提を弔うため行脚していた虎御前が、この近くで男に襲われた富士の巻き狩りで兄弟に助けられた黒狐が、男を噛み殺して恩に報いた(動物報恩譚)臨江寺に滞在した虎御前は、黒狐を祀る稲荷を建てた(創建伝説)虎御前はさら...
加賀

即得寺 狐塚(石川県能美市)

そくとくじ きつねづか人をたぶらかしていた2匹の白狐が捕まったが、即得寺の住職がそれを諭して逃がしてやった狐は火除けの効がある国重の刀剣を差し出して、恩義に報いた(現在も寺宝)その後狐は死ぬまで寺に棲み着き、死後境内に葬られた(動物報恩譚)...
金沢

七窪神社 七窪地蔵(石川県かほく市)

ななくぼじんじゃ ななくぼじぞう人を化かす“おまん狐”がいたり、砂丘で道に迷う者が出たため、道標として道中の無事を祈って造られた地蔵『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.32石川県かほく市 七窪
広島廿日市

丸子山不動院 おさん狐(広島県広島市中区)

まるこやまふどういん おさんきつね江波皿山周辺を住処としていた、おさん狐の子孫が祀られているおさん狐は、人間に化けて人を騙す悪さを繰り返していたが、長年土地の者に親しまれていた『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.37広島県広島市中...
東三河

城藪稲荷神社(愛知県新城市)

しろやぶいなりじんじゃ大通寺境内にある、おとら狐を祀る神社おとら狐はかつて長篠城の鎮守の稲荷にいたが、廃城のため各地を転々とした左目と左足を傷めており、人が憑依されると同じ箇所を傷めたようになる『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.1...
西三河

松雲院 恩田の初連(愛知県刈谷市)

しょううんいん おんだのはつれん藩主の三浦侯(大名)が頻繁に寺を訪ねるようになり、家来が初連狐の子を苛めたため、初連は仕返しをする三浦侯に嫁ぐ花嫁行列に化けて城に入り、床入り前の風呂で正体がばれるまで化け続けたこの失態で三浦侯は他の土地へ左...
尾張

遍照寺稲荷社(愛知県一宮市)

へんじょうじいなりしゃ若い女に化けて悪さをする狐がおり、猟師の平助がいた空き家を根城としたことから平助狐と呼ばれたある時村の者が平助の空き家を覗くと、一匹の狐が苦しんでいるのを見つけ、手当をしてやったそれ以降、平助狐は改心して子をもうけて村...
下越

青山御幣稲荷神社(新潟県新潟市西区)

あおやまごへいいなりじんじゃ“青山の五平狐”と呼ばれた老狐を祀る源頼朝が富士の裾野で巻狩をした時に追われた3匹の狐の1匹とされる人を化かすのが上手く、人に化けてさまざまな悪さを繰り返した『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.95新潟...
中越

城内稲荷神社(新潟県長岡市)

じょうないいなりじんじゃ長岡城築城の検分をおこなっていた時、1匹の白狐が苧(麻)を咥えて線を引いたその線を元にして城が建てられたことから苧引型兜城と呼ばれ、城内に稲荷が祀られた『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.70新潟県長岡市 ...