奈良宇陀光明寺 猫たたき如来(奈良県宇陀市) こうみょうじ ねこたたきにょらい天和年間(1681~1684年)、ある百姓の妻の葬儀で突然雷雨となった導師の住職が物の怪の仕業と思い、袈裟で棺を巻き、本尊の箱(箱類)を投げつけると、すぐに天候が回復したそばには片目が潰れた猫(火車)が死んで... 2025.11.18奈良宇陀
熊谷深谷昌福寺(埼玉県深谷市) しょうふくじ檀家が離れたため衰微した頃、住職がその窮状を猫に独りごちたことがあった元有力檀家の小川家で葬儀があった時、急な雷雨で葬列が止まり、棺から遺体が消えてしまった直後に遺体が昌福寺内で見つかり、その縁で再度檀家となったが、猫が火車に化... 2025.10.26熊谷深谷
熊谷深谷少林寺(埼玉県寄居町) しょうりんじ住職の飼っていた猫は夜な夜な茶釜の蓋を叩いて踊っていたため、寺を追い出された猫は鉢形城主の死を予言し、その葬列に怪異を起こすので、数珠を投げ付けて寺の名を名乗って欲しいと頼んだ葬儀の時に棺が宙に浮いたが、住職が言われた通りにする... 2025.10.25熊谷深谷
西毛地勝寺 猫地蔵(群馬県高崎市) じしょうじ ねこじぞう本尊の地蔵菩薩は、永禄4年(1561年)の洪水の時、猫と共に上流から流れてきた(創建伝説)鼠除け、蚕の守り仏として信仰される『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.120群馬県高崎市 吉井町小串 2025.10.02西毛
石見犬島・猫島(島根県浜田市) いぬじま・ねこじま石見国分寺の伽藍(堂宇)の影が遠く唐の国まで伸びて、不作が続いたため、唐の赤猫が海を渡ってきた赤猫は国分寺を燃やそうとするが、忠犬がそれに気付いて追いかけ回した赤猫は冷たい海に飛び込み、忠犬も後を追ったが、共に死んで島とな... 2025.09.10石見
石見飯尾山八幡宮(島根県江津市) いいおやまはちまんぐう付近の山に怪猫が出現するため、弓の名人・七右衛門(豪傑)が退治に行くが、怪猫は命中しても死ななかったまた矢が尽きると悠々と立ち去るため、よく見ると自分の家の飼い猫が鍋を被っている姿だった七右衛門は猫に悟られぬよう矢を1... 2025.09.10石見
峡北峡中慈照寺 猫塚(山梨県甲斐市) じしょうじ ねこづか寺が貧乏であった頃、猫に暇を出したところ、甲府の旗本(幕臣)の葬儀がおこなえるよう取り計らうと約束した甲府の旗本・渡辺某の葬儀の際、黒雲(火車)が棺桶をさらって慈照寺へ持ってきた(猫檀家:動物報恩譚)これを機に渡辺家は檀... 2025.08.08峡北峡中
佐渡夫婦岩(新潟県佐渡市) めおといわ国産みをおこなった伊弉諾神と伊弉冉神は、佐渡島を産んだ後に疲れを癒やすために分身の岩(夫婦岩)を造った佐渡島の残りの島をこの分身の岩に造らせていたが、見張りの猫が大あくびをしてしまい神々にばれてしまった神々は2人の乗った舟を岩に変... 2025.07.28佐渡
河内▲三谷保桑能の墓(大阪府河内長野市) みたにほそのうのはか三谷保桑能(豪傑)は平家の落人の子で、弓の名手とされる自分の親を食い殺した怪猫を退治したり、山中で大蛇を退治したなどの伝説が残る(化け物退治:蛇骨は光瀧寺に保管されているらしい)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p... 2025.07.09河内
金沢法船寺 義猫塚(石川県金沢市) ほうせんじ ぎびょうづか本堂に巣食った大鼠を退治しようと、住職が子猫を飼いだした子猫は成長し、大鼠退治のために仲間を連れてくると夢枕に告げた(夢告)2匹の猫は大鼠と戦って勝ったがそのまま死んでしまい、墓地に埋葬された(動物報恩譚:化け物退治... 2025.06.20金沢