縁切り

北毛

添うが森/添わずが森(群馬県高山村)

そうがもり/そわずがもり平将門討伐のため従軍した小野俊明(廷臣)は、当地で“あわび姫”を見初めたため、出陣出来ずに終わった俊明は恥じて出家して熱退と名乗り、天慶7年(944年)一子を連れて面会を求めたあわび姫を拒絶した(悲恋伝説)悲嘆したあ...
中毛

化粧薬師(群馬県前橋市)

けしょうやくし田道将軍を追って攻めてきた蝦夷を撃退した大蛇が沼に棲み着き、人身御供を要求するようになった村人が薬師堂(堂宇)を建立すると、大蛇は心穏やかになって生贄を求めなくなった(あるいは人身御供となった娘の供養に堂宇を建立したとも)この...
東毛

常楽寺 やきもち地蔵(群馬県館林市)

じょうらくじ やきもちじぞう近くの深諦寺の日限地蔵を見初め、夜な夜な地蔵が川沿いの土手を歩いた(動く絵や像:遊ぶ神仏)住職が柵を作ったがこれを破って出歩くため、さらに厳重に囲われて出られなくなった近くの橋を婚礼の列が渡ると不縁になるとされ、...
金沢

貴船明神(石川県金沢市)

きぶねみょうじん加賀藩の家老・村井氏(藩士)の奥方が嫉妬深く(嫉妬猜疑)、その遺言から縁切りの宮に祀られた縁切りと同時に縁結びもするが、願掛けの際には入口が異なる(特有の願掛け)丑の刻参りがおこなわれていたとされる『日本の伝説12 加賀・能...
山城

橋姫神社(京都府宇治市)

はしひめじんじゃ橋守の娘が、婚約者に「わかめが欲しい」とねだり、男が伊勢に赴くがそこで溺れ死ぬ娘は伊勢に男を捜しに行くと、男の霊が現れて歌を詠じたまた男の心変わりを恨んだ女が、貴船神社のお告げに従って宇治川で三七日間浸り、鬼女となって相手の...
洛中

金輪井戸(京都市下京区)

かなわのいど嫉妬した女人が貴船へ丑の刻参りをしたが、満願の日に井戸のそばで亡くなった死んだ女人が怨霊となったので、使っていた金輪(調理道具)を埋めて塚を築いた(謡曲「金輪」)井戸の水を相手に飲ませると縁切りが出来るという嫉妬(嫉妬猜疑)に狂...