吉野

蟷螂の窟(奈良県天川村)

とうろうのいわやこの洞穴に雌雄の大蛇が棲み着き、大峯山修行をする者に危害を加えていた大峯山再興のために洞川へ赴いた聖宝(名僧)が法力によって雄蛇をこの洞穴に封印した(化け物封印)カマキリが威嚇するような姿勢で入らないと頭を打つためこの名が付...
生駒葛城

追着神社 追付の森(奈良県御所市)

おおつきじんじゃ おおつきのもり?17歳の役行者が初めて葛城山へ登った時、若い女が絡んできたので打つと、女は悪臭を放って逃げた追いかけると、叢林で女は大蛇となって襲いかかったが、鴨の神が加勢して追い払った『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川...
奈良宇陀

お亀池(奈良県曽爾村)

おかめいけ多良路に嫁に来たお亀は、昼は亀山の池を水源とする井戸で顔を映し、夜は家を抜け出して亀山の池へ行った子が生まれるとお亀は暇を貰って亀山の池へ去ってしまうが、子が泣くため夫は一度池へ行きお亀と会ったまた子が泣くため再度池に行きお亀を呼...
奈良宇陀

伏人橋(奈良県奈良市)

ふしとばし雄雅山(禁足地)で悪事をおこなった者が國津神社へ逃げようとこの橋まで来た時、先回りした山の大蛇がここで待ち伏せして殺した(地名の由来:罰を与える)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.78奈良県奈良市 都祁白石町
奈良宇陀

雄神神社(奈良県奈良市)

おがじんじゃ大神神社の奥の院と言われ、背後にある野々上岳を神座として、本殿は存在しない(創建伝説)野々上岳には2つの頂があり、一方の雄雅山の頂上には磐座があり、大蛇が棲むとされる2つの頂(雄雅山・雌雅山)を全山が禁足地となっている『日本の伝...
磯城高市

亀石(奈良県明日香村)

かめいし奈良の盆地が湖水であった時、當麻の鯰と川原の蛇が喧嘩をして湖水を當麻側に取られてしまった水がなくなったため、この付近の亀が皆死んでしまったので、亀ノ形をした巨石を供養碑とした亀石の顔は西南に向いているが、當麻の方向の西に変えると、再...
磯城高市

壺阪寺(奈良県高取町)

つぼさかでら浄瑠璃(演劇)の演目「壺阪霊験記」の舞台となった寺院座頭(不具者)の沢市の妻・お里は3年間壺阪の観音へ眼病平癒を日参していたが、沢市は妻の不貞と疑っていた真相を知った沢市は共に祈願に壺阪へ行くが、満願の日に妻の労苦を思い自ら谷へ...
磯城高市

岡寺 龍蓋池(奈良県明日香村)

おかでら りゅうがいいけ境内にある池で大蛇(龍)が棲んでいたが、義淵(名僧)が退治した(化け物封印)日照りの時に池の中央にある石(封印の石)を動かすと雨が降る(雨乞い伝説)創建当時は“龍蓋寺”の寺名であった『日本の伝説13 奈良の伝説』(角...
磯城高市

天満神社 みいさんの祠(奈良県桜井市)

てんまんじんじゃ みいさんのほこらある百姓の嫁が、袋を被った蛇を生んだが、殺さず「みいさん」と呼んで養っていたある年酷い旱魃があり、母親が「みいさん」に雨を降らせるよう頼んでみると、3日目に大雨が降った(雨乞い伝説)豊作となったことで「みい...
磯城高市

蛇つなぎ石(奈良県橿原市)

じゃつなぎいし近くにある天香具山では古来より雨乞いの神事がおこなわれた(雨乞い伝説)その際に大蛇に乗った龍王(龍神)が降臨、乗ってきた大蛇をこの巨石に繋いだとされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.48奈良県橿原市 南浦町